続く崩落〜
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「・・・今は外殻大地を無事に降ろすことだけを考えようぜ」
「(随分丸くなったことで・・・)・・・ん?」
その時、愛依が固まっているのに気がついた。
「怖くない怖くない怖くない・・・」
「・・・(キュピーン)」
止めればいいのに俺は余計なことを思いつく。
「暗くない怖くない暗くない怖くない・・・」
「・・・(そろー)」
ゆっくりと愛依の背後に近寄り・・・
「わっ!」
肩を叩きながら大きい声を出すと・・・
「きゃあああ!」
・・・そんな、予想外の悲鳴と共に愛依が跳び跳ねる。
「・・・」
「・・・さ、咲ぃ・・・!」
愛依が涙目になりながら睨んでくる。・・・いかん、マジで予想外なんだが。
「えー・・・あー・・・」
「・・・!」
「あ・・・あはは・・・随分可愛い悲鳴だったなー・・・なんて」
「・・・ッ!!!」
・・・直後、顔面に衝撃が訪れ、俺は星を見るはめになった・・・
「うぅ・・・」
赤く腫れた頬を擦る。
「今の行為はどうかと思うわ」
「もう少し女性の扱いを学んだ方がよろしくて?」
「サキ、さいってー」
「咲さん・・・愛依は本当に怖がってるんですよ?」
「・・・心の底からごめんなさい・・・」
アレだ、学校で女子に何かしたら、周りの仲の良い女子が乱入してくる・・・それを実感していた。
「軽はずみにちょっかい出すもんじゃないな・・・なあ、リパル」
『・・・』
「リパル?」
『・・・え?ああ、そうッスね・・・』
「んだよ、お前まで女子派かよ。こっちは愛依の恐怖を和らげようと・・・」
「・・・逆効果なんだよ・・・!このバカァ・・・」
俺の背後で愛依がマジ泣きしていた。・・・本気で罪悪感が・・・その時、いきなり地面が揺れた。
「はぅっ!?」
「橋が揺れてる?」
「・・・橋だけじゃないわ。この地下都市全体が揺れているみたい」
「・・・微弱ですが、譜術を感じますね」
「俺は特に感じねえけど・・・」
「罠か?それとも・・・」
「敵ですの?」
「だとしても進むしかない。せめて慎重に行こうぜ」
「おや、あなたらしからぬ台詞ですねぇ」
「どーかん」
「うるせっ」
俺とジェイドがルークを茶化す。
「帰りに橋が無くなってる。・・・なんてのはごめんだがな」
「が、ガイさぁん!」
「やなこと言わないでよ〜!」
俺達はゆっくりと歩を進めていく。・・・そしてシンクやラルゴと戦った位置まで来たら、一際強く地面が揺れる。
「な、なんだ!?地震!?」
「違います。こ
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