続く崩落〜
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よ」
「何か変わったことは起きてないか?意識が混じり合って、かき乱されるというか・・・」
「はぁ?意味わかんねぇ・・・お前が俺との回線を繋いでこなければ、変なことは起きねぇし・・・」
「・・・そうか」
ナタリアがそんなアッシュを心配そうに見る。
「アッシュ。何かありましたの?どこか具合が悪いとか・・・」
「・・・別に」
「おい、それだけかよ」
ガイの言葉に耳を貸さず、アッシュは続ける。
「・・・エンゲープが崩落を始めた。戦場の崩落も近いだろう」
「何だって!?」
「このままでは戦場いる全員が・・・」
黒羽と撫子が言うが・・・
「馬鹿野郎。ここにいたらお前らも崩落に巻き込まれて死ぬぞ!」
「そんなことわかっています。ですから私達はセフィロトの吹き上げを利用して、ケセドニアを安全に降下させるつもりですの」
「・・・そんなことができるのか?」
「さあ?」
「おいおい、ジェイド・・・」
「食えない野郎だ」
俺が呆れてため息を吐くと、アッシュは話し出す。
「もし今の話が本当なら、同じ方法で戦場も降下させられるんじゃないか?」
「でも、シュレーの丘まで間に合うか・・・」
「間に合う。そもそもセフィロトは星の内部で繋がっているからな。当然、パッセージリング同士も繋がっている」
・・・アッシュが言うには、一度起動させれば、他のパッセージリングからでも操作ができる・・・つまり、ザオ遺跡のパッセージリングを起動すれば、シュレーの丘のパッセージリングも操作できるという訳だ。そしてアッシュは去ろうとして・・・
「アッシュ!どこへ行くのですか?」
「俺はヴァンの動向を探る。奴が次にどこを落とすつもりなのか、知っておく必要があるだろう。・・・ま、お前達が上手く降ろせなければ、俺もここでくたばるんだがな」
「約束しますわ。ちゃんと降ろすって!誓いますわ」
「指切りでもするのか?馬鹿馬鹿しいな」
「アッシュ・・・!」
「世界に絶対なんてないんだ。だから俺はあの時・・・俺は行くぞ。お前らもグズグズするな」
そしてザオ遺跡に到着して・・・
「パッセ〜ジリング〜♪パッセ〜ジリング〜♪」
アニスが走っていく。
「緊張感が皆無ですわね」
「はは、いいじゃないか。・・・それより、アッシュの言葉をそのまま信じて大丈夫なのか?」
「アッシュのことを信じられませんの?」
「いや。ただ罠じゃないかと思うことはある」
「確かに・・・可能性は否定できないわ」
「まあ、パッセージリングの性質を考えれば、正しいとは思いますよ。ただし、彼なりに私達を利用しているのも確かですがね」
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