暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
続く崩落〜
[2/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
よ」

「何か変わったことは起きてないか?意識が混じり合って、かき乱されるというか・・・」

「はぁ?意味わかんねぇ・・・お前が俺との回線を繋いでこなければ、変なことは起きねぇし・・・」

「・・・そうか」

ナタリアがそんなアッシュを心配そうに見る。

「アッシュ。何かありましたの?どこか具合が悪いとか・・・」

「・・・別に」

「おい、それだけかよ」

ガイの言葉に耳を貸さず、アッシュは続ける。

「・・・エンゲープが崩落を始めた。戦場の崩落も近いだろう」

「何だって!?」

「このままでは戦場いる全員が・・・」

黒羽と撫子が言うが・・・

「馬鹿野郎。ここにいたらお前らも崩落に巻き込まれて死ぬぞ!」

「そんなことわかっています。ですから私達はセフィロトの吹き上げを利用して、ケセドニアを安全に降下させるつもりですの」

「・・・そんなことができるのか?」

「さあ?」

「おいおい、ジェイド・・・」

「食えない野郎だ」

俺が呆れてため息を吐くと、アッシュは話し出す。

「もし今の話が本当なら、同じ方法で戦場も降下させられるんじゃないか?」

「でも、シュレーの丘まで間に合うか・・・」

「間に合う。そもそもセフィロトは星の内部で繋がっているからな。当然、パッセージリング同士も繋がっている」


・・・アッシュが言うには、一度起動させれば、他のパッセージリングからでも操作ができる・・・つまり、ザオ遺跡のパッセージリングを起動すれば、シュレーの丘のパッセージリングも操作できるという訳だ。そしてアッシュは去ろうとして・・・

「アッシュ!どこへ行くのですか?」

「俺はヴァンの動向を探る。奴が次にどこを落とすつもりなのか、知っておく必要があるだろう。・・・ま、お前達が上手く降ろせなければ、俺もここでくたばるんだがな」

「約束しますわ。ちゃんと降ろすって!誓いますわ」

「指切りでもするのか?馬鹿馬鹿しいな」

「アッシュ・・・!」

「世界に絶対なんてないんだ。だから俺はあの時・・・俺は行くぞ。お前らもグズグズするな」


そしてザオ遺跡に到着して・・・

「パッセ〜ジリング〜♪パッセ〜ジリング〜♪」

アニスが走っていく。

「緊張感が皆無ですわね」

「はは、いいじゃないか。・・・それより、アッシュの言葉をそのまま信じて大丈夫なのか?」

「アッシュのことを信じられませんの?」

「いや。ただ罠じゃないかと思うことはある」

「確かに・・・可能性は否定できないわ」

「まあ、パッセージリングの性質を考えれば、正しいとは思いますよ。ただし、彼なりに私達を利用しているのも確かですがね」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ