開戦〜
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・・・」
そして更に翌日、何事もなくケセドニアに到着した。
「やっと到着か・・・」
「死傷者はありませんでした。まあ、転倒して怪我をした人などはいますがね」
「みなさん!ありがとうございます!」
エンゲープの人達にお礼を言われる。・・・俺達は街に入る。
「・・・ルーク!何故ここに?停戦はどうなったのですか?」
・・・なんと、ナタリア組までケセドニアに来ていた。
「総大将のアルマンダイン伯爵がモースと会談するってここに来てるらしいんだ。それで追いかけてきたんだけど・・・」
「それで戦場を抜けてきたのですか?危険な選択をしましたね」
「そっちこそ、てっきりグランコクマへ逃げてると・・・」
「グランコクマは要塞都市です。開戦と同時に外部からは侵入できなくなりました」
「それでケセドニアへ・・・」
俺は愛依に近づく。
「愛依、怪我はないか?」
「そっちこそ。また無茶したんじゃねーだろうな」
「む・・・」
「ん・・・」
俺達は顔を見合わせ・・・笑う。
「よし、行こうか」
俺達はお互いの兵が睨みあっている国境線に到着する。
「アルマンダイン伯爵!これはどういうことです!」
「ナタリア殿下!?」
「私が命を落としたのは誤報であると、マルクト皇帝ピオニー九世陛下から一報があったはずですわ!」
「しかし実際に殿下への拝謁が叶わず、陛下がマルクトの謀略であると・・・」
「私が早くに城へ戻らなかったのは、私の不徳の致すところ。しかしこうしてまみえた今、もはやこの戦争に義はない筈。直ちに休戦の準備にかかりなさい」
そしてルークが一歩前に出る。
「アルマンダイン伯爵、ルークです」
「生きて・・・おられたのか・・・!」
「アクゼリュスが消滅したのは俺がーーーー私が招いたことです。非難されるのはマルクトではなく、このルーク・フォン・ファブレただ一人!」
「此度の戦いが誤解から生じたものなら、一刻も早く正すべきではありませんか!」
「それに、戦場になっているルグニカ平野は、アクゼリュスと同じ崩落・・・消滅の危険があるんだ!」
「さあ、戦いをやめて、今すぐ国境を開けなさい!」
その時、アルマンダイン伯爵の隣にいたモースが口を開いた。
「待たれよ、御一同。偽の姫に臣下の礼を取る必要はありませんぞ」
「無礼者!いかなローレライ教団の大詠師と言えども、私への侮辱はキムラスカ・ランバルディア王国への侮辱となろうぞ!」
「私はかねてより、敬虔な信者から苦痛な懺悔を受けていた。曰く、その男は王妃野お側役と自分の間に生まれた女児を、恐れ多くも王女殿下とすり替えたというのだ」
「でたらめを言う
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