第18話
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ると僅かに増幅もされました。
「修復したのは誰ですか?」
「千草たんだにょ」
「なんと!?」
振り返って未だに床に座り込んだままの千草を見て、もう一度修復された鋼鉄聖衣を見ます。私でもここまでの短時間で修復は出来ません。もう一度試しましょう。
私は双子座聖衣の右腕の篭手を外して破壊します。
「千草、今度はこれを修復してみて下さい。そしてその修復の際にはこのビンに詰められた血を掛けながら行なって下さい」
「え、あっ、はい」
私の瀕死の状態の血を掛けながら、千草が修復を始めます。私の小宇宙を使わずにどこまで出来るのかを確認するだけのつもりだったのですが
「出来ました」
最低限の材料と自身の腕のみで修復してしまいました。これは天のお告げなのでしょう。
「千草、貴方は戦う為の力を得る事は出来ませんでした。ですが、貴方には戦う者達を後ろで支える力があったようです。聖衣修復士、黄金聖闘士よりも珍しい才能です。貴方の才能は既に私を超えています。おそらくですが鋼鉄聖衣の精製も可能でしょう。千草、聖衣修復士としての道を歩むのも視野に入れて置いて下さい。無論、今までの様に聖闘士の道を目指して貰っても構いません。時間をかければ修復士の技能を身につけられる人は居ますから、強制するつもりはありません。皆さんもそのつもりで居て下さい」
「「「「はい」」」」
「では、キリもいいでしょうし30分後に帰りますので準備をして下さい。千草は修復士の道を選んだのなら連絡を下さい。貴方の為の道具を用意しますから」
「分かりました」
「では解散です」
双児宮に引き返しながら思わぬ才能が見つかって良かったと思っています。千草の才能は鬼才以上です。聖衣の修復に必要な物は大きく分けると三つになります。
一つ目はガマニオンやスターダストサンドと言った鉱物。
二つ目は聖闘士の瀕死の血液。
三つ目は小宇宙。
この内、あまり重要でないのが一つ目で逆に重要なのが小宇宙だ。それにも関わらず、千草は小宇宙無しで私以上に早く修復を終えたのだ。これを鬼才と言わずしてなんと呼べば良い。むしろ千草は聖衣修復士になる為に産まれてきたと言っても良い。だが、強制された道では意味がない。彼女が聖衣修復士の道を選ばなかったとしてもそういう運命だったと諦めましょう。かなり勿体ないですが。非情に惜しいですが、諦めましょう。本当に惜しいですけど。この話は止めましょう。
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隣で産まれたままの姿で眠るレイナーレの寝顔を眺めながら、先日の戦いを思い出す。コカビエルとは最初は互角だった。だが、時間が経つにつれて攻撃を躱される様になり、カウンターまで決められた。それに対して
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