暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールG×D 黄金に導かれし龍
第18話
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
金聖衣の欠片が埋められている部分が吹き飛んでしまっていますから修理するより一から作り直す方が早そうですね。

「あの、神代さん」

後ろから声をかけられたので振り返ると、仮面を付けた少女が立っていた。前にも話したと思うが彼女が未だに小宇宙を欠片も扱えない見習いだ。肉体を鍛えたり、小宇宙を感じる修行を行なう傍ら、雑用もこなしている。ちなみに私より一つ年下です。

「どうかしましたか、千草」

「はい、試験に出られていた方々がお戻りになりました。今回の試験で新たに2名の方が材料を集める事に成功しましたが、3名の方が精製に失敗して再試験を受けたいと」

「そうですか。やはりまだまだ小宇宙が足りない様ですね。わかりました。再試験を受けたい方に許可を与えます。私は新たに材料を集めた2名に最後の材料を渡した後に鋼鉄聖衣の材料を集めにいきます。そこに有る物はいつもの様にして貰って構いません」

「分かりました」

千草が壊れた鋼鉄聖衣を片付けている間に私は私室から鋼鉄聖衣精製用の黄金聖衣の欠片の入った箱を取りに戻ります。厳重に保管している手のひらに乗る程の大きさの箱を二つ取り出し、牡牛宮で待機している材料を集めた二人に手渡す。その後、イッセーの鋼鉄聖衣の材料を取りに行き、精製に入る。何度か調整も行なって来れた経験から特に失敗する様な事も無くその日の終わりには鋼鉄聖衣が完成する。その後は実験だ。鋼鉄聖衣を精製する際の温度や小宇宙の量、材料の比率などを変えた際にどうなるかを確かめて行く。面倒ですが、イッセーの為ですから仕方ないです。

「あの〜、研究中にすみません」

「少し手が離せませんのでそのまま話して下さい。何か問題でもありましたか千草」

「その〜、聖衣が直っちゃいました」

作業の手が止まってしまい、サンプルが砕け散ってしまいましたが関係ありません。

「何ですって!?」

「きゃう!!」

あまりの驚きに大声で叫んでしまい千草を驚かせてしまった様です。

「すみません。それよりも本当に聖衣が直ったのですか?」

「たぶんですけど。私達では判断出来ないので確認をお願いしたくて」

「分かりました。すぐに向かいます」

「あっ、私も一緒に連れて行って下さい」

「時間が惜しいので失礼しますよ」

千草を世間一般で言うお姫様抱っこで抱きかかえ、小宇宙で千草を守りながら階段を駆け下りる。金牛宮に辿り着くと、そこではミルたんを筆頭に多くの見習いが一カ所に集っていた。千草を降ろしてから声をかけて道を開けてもらいます。

「これは、まさか本当に?」

形を見る限りは多少変形はしてしまっていますが、綺麗な姿を保っています。黄金聖衣の欠片も極小ではありますが混じっているようです。小宇宙を通して見
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ