帰還〜
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。ううん、漠然としてるわね」
「俺が・・・幸せにならないこと・・・とか?」
「そりゃ違うだろうよ」
ガイが苦笑する。
「そうなのかな。だってそもそも俺は生まれる筈のない命だろ。そんな奴がアクゼリュスを・・・」
「あーあーあーあー。後ろ向きなのはやめろ。うざいっての」
「ガイ!ルークだって真剣に考えて・・・」
「取りあえず人助けしろ。残りの人生全部使って世界中幸せにしろ」
「で、できるわけねーだろっ!」
「ンなことわかってる。それぐらいの勢いでなんとかしろってんだよ」
「・・・あ、ああ・・・わかったような、わかんないような・・・」
その時、愛依が走り出す。
「ありがとう、ガイさん。わたしも何だか吹っ切れた気がします!」
「うおわっ!?そ、そりゃよかっな・・・と、とにかく離れてくれないかっ?」
「あ!ご、ごめんなさい・・・」
愛依が下がる。
「愛依・・・?」
「ん、何か悩んでたのがバカらしくなった。・・・仲間っていいな」
愛依の笑顔を見て、俺も笑う。
「孤独の何倍もマシだからな」
そう言いながら洞窟を抜けると、いきなりジェイドが現れた。
「おわっ!?」
「ジェイド!?」
「ああ、よかった。入れ違いになったかと心配していました」
「大佐、どうしてここに・・・」
「アンタらしくないな。そんなに慌てるなんて」
「ガイに頼み事です。ここでルークを待つと言っていたので捜しに来たんですよ」
「俺に?」
ジェイドがガイを見る。
「イオン様とナタリアがモースに軟禁されました」
「何だって!?」
「おや、ルーク。あなたもいらっしゃいましたか」
「・・・いたら悪いのかよ」
「いえ、別に。それよりモースに囚われた二人を助け出さないとまずいことになります。近くにマルクト軍がいないので、ここはガイに助力をと・・・」
「まずいことって何が起きるんだ」
「アクゼリュスが消滅したことをきっかけに、キムラスカは開戦準備を始めたと聞いています。恐らくナタリアの死を戦争の口実に考えているのでしょう」
「そうだわ・・・外殻の人は何故アクゼリュスが消滅したかわかっていない・・・」
「イオン様もこれを警戒して教団に戻ったところ、捕まったようです」
「よし、ルーク。二人を助けよう。戦争なんて起こしてたまるか。そうだろう?」
「・・・ああ。ダアトへ行けばいいのか?」
「まあ、そういうことですね。・・・迷子になったりして、足を引っ張らないようにお願いしますよ」
ジェイドの態度には棘があった。
「ルーク。一度失った信用は簡単には取り戻せないわ」
「・・・わ、わ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ