暁 〜小説投稿サイト〜
真似と開閉と世界旅行
帰還〜
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。ううん、漠然としてるわね」

「俺が・・・幸せにならないこと・・・とか?」

「そりゃ違うだろうよ」

ガイが苦笑する。

「そうなのかな。だってそもそも俺は生まれる筈のない命だろ。そんな奴がアクゼリュスを・・・」

「あーあーあーあー。後ろ向きなのはやめろ。うざいっての」

「ガイ!ルークだって真剣に考えて・・・」

「取りあえず人助けしろ。残りの人生全部使って世界中幸せにしろ」

「で、できるわけねーだろっ!」

「ンなことわかってる。それぐらいの勢いでなんとかしろってんだよ」

「・・・あ、ああ・・・わかったような、わかんないような・・・」

その時、愛依が走り出す。

「ありがとう、ガイさん。わたしも何だか吹っ切れた気がします!」

「うおわっ!?そ、そりゃよかっな・・・と、とにかく離れてくれないかっ?」

「あ!ご、ごめんなさい・・・」

愛依が下がる。

「愛依・・・?」

「ん、何か悩んでたのがバカらしくなった。・・・仲間っていいな」

愛依の笑顔を見て、俺も笑う。

「孤独の何倍もマシだからな」

そう言いながら洞窟を抜けると、いきなりジェイドが現れた。

「おわっ!?」

「ジェイド!?」

「ああ、よかった。入れ違いになったかと心配していました」

「大佐、どうしてここに・・・」

「アンタらしくないな。そんなに慌てるなんて」

「ガイに頼み事です。ここでルークを待つと言っていたので捜しに来たんですよ」

「俺に?」

ジェイドがガイを見る。

「イオン様とナタリアがモースに軟禁されました」

「何だって!?」

「おや、ルーク。あなたもいらっしゃいましたか」

「・・・いたら悪いのかよ」

「いえ、別に。それよりモースに囚われた二人を助け出さないとまずいことになります。近くにマルクト軍がいないので、ここはガイに助力をと・・・」

「まずいことって何が起きるんだ」

「アクゼリュスが消滅したことをきっかけに、キムラスカは開戦準備を始めたと聞いています。恐らくナタリアの死を戦争の口実に考えているのでしょう」

「そうだわ・・・外殻の人は何故アクゼリュスが消滅したかわかっていない・・・」

「イオン様もこれを警戒して教団に戻ったところ、捕まったようです」

「よし、ルーク。二人を助けよう。戦争なんて起こしてたまるか。そうだろう?」

「・・・ああ。ダアトへ行けばいいのか?」

「まあ、そういうことですね。・・・迷子になったりして、足を引っ張らないようにお願いしますよ」

ジェイドの態度には棘があった。

「ルーク。一度失った信用は簡単には取り戻せないわ」

「・・・わ、わ
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