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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第113話】
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真っ直ぐ、俺を見つめながら言った。
「あの、ね?ほ、ほら、水着って実際に着てみないとわかんないし、ね?」
「そ、そりゃそうだが…だからって俺まで入る必要は無いだろ?」
「……うぅ…」
そうずばりと言うや、シャルは若干唸りつつも絡ませた腕だけは離さないつもりだった。
――さっき、ちらりと見たのだがここは女性の試着がOKらしい、一度試着された水着は店員が回収してクリーニングに出すそうな――まあ客商売だからこれぐらいは普通だろう、てかしないと店の信用に関わるだろうし。
――それはそうと、腕を組んでる為かシャルの胸が押し付けられてイヤでもそこに意識が向かってしまう。
――もちろん、俺としては嬉しい状況なのだがそれはそれ、このまま一緒に試着室に居る理由にはならない――と、シャルは。
「す、すぐ着替えるから待っててっ」
言うや、絡ませた腕を解放するシャル――それを見た俺は、外で待っててと勝手に理解し。
「ん、じゃあ外で待ってるからな?」
そう言い出ようとすると、慌てたシャルが勢いよく言った――。
「だ、ダメ!」
その言葉に思わずピタリと足が止まってしまい、シャルの方へと振り向くとシャルは――。
「だ、大丈夫。時間はかからないから」
そう言うや、いきなり上着を脱ぎ始めるシャル――。
「……なっ…!?」
俺が居るにも関わらず、上着に手をかけるシャル――腹部がちらりと見えると慌てて俺はシャルに背を向けるのだがこの試着室は両面鏡になっていたので慌てて目も閉じる。
目を閉じると聴覚に意識が集中するせいか、背中越しに聞こえる衣擦れの音が妙に大きく聞こえ、さっきからバクバクと心臓の鼓動が早くなっているがそれをさらに加速させ、口から心臓が出る勢いだった。
もちろん、こんな状況で理性を保てというのが無理な話で――。
「……シャル…?」
「な、なに…?」
そんな声が聞こえるが、結局俺は何も言えず、かといって襲うという事も出来ずに悶々とするだけだった。
「わ、悪い……何でもない…は、早く着替えてくれ……」
「ん……」
肯定するかのように返事をするとぱさり、と衣服の上に何か軽いものが置かれた様な音が聞こえた。
……多分下着だろう、脱ぎたての。
今目を開ければシャルの全裸を拝める――だがそれは、絶対にダメだと思い更にキュッと目を瞑る。
どうすることも出来ず、だからといって今から試着室を出るのはシャルの裸を人前に晒す結果になるため出ようにも出られない。
だから俺はこう思うことにした。
――これは欲望に負けない為の精神修行だと――。
――若干
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