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【完結】剣製の魔法少女戦記
第五章 StrikerS編
第百三十三話  『フィアットのシホ観察記録』
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!?」

思いっきり襟を絞めて無理矢理リインを黙らせ、お姉様と真正面で向かい合い、

「もう、失敗しないって、言っているでしょう…? ね…?」
「は、はいです…わかりましたですぅ…」

お姉様の黒い笑みでリインはついに反抗心が削がれたのかそれ以降は素直についてきた。
うん。お姉様は美人ですから怒りの笑みは怖いですよねー。
私は反抗しなくて正解でした。
それから三人でお姉様達の工房に到着する。
そこにはすでに魔法陣が敷かれていて準備はバッチシであるようだ。
それで私は気になったのでお姉様に訪ねてみることにした。

「…ところでお姉様。今回も平行世界の観測らしいですが、リインが関係しているというのはどういう事でしょうか?」
「あ、それは私も知りたいです」

私とリインでそうお姉様に聞いてみる。
するとお姉様は笑みを浮かべながら、

「はやてとの一方的だけど約束を果たす時なのよ…」
「約束ですか? はやてちゃんとの…?」
「ええ。フィアとリインは聖杯大戦事件の詳しい内容は覚えているわよね?」
「え? えっと、はい…」
「私ははやてちゃんにお話を聞いただけですけども…」
「それで十分よ。それでその事件ではやての身に何が起こった…?」
「なにがって…あっ!?」
「そ、そうです! “反英雄ヤガミ”の宝具『闇の書の悪夢』の力で悪夢の世界に閉じ込められてしまいましたです!」

私とリインは同時にその解に至り、お姉様がこれからなにをしようとしているのかなんとなく理解できた。

「その通り…。そして、はやてはその悪夢の世界で誰かの声を聞いて勇気づけられて悪夢を跳ね除けて世界を脱出することができた」

そうです。
どうしてこんな大事な話を忘れていたのでしょう。
リインも今思い出したかのような顔になっていますし。

「第二魔法、平行世界の運営はうまく運用すれば時間も越えることができる…。
だから、今から平行世界の過去のはやてを助けにいくわよ。
私達のこの世界に似た世界に繋ぐ架け橋になるために…」
「シホさん! ぜひ、お付き合いさせてくださいです!」

リインは大声を上げてお姉様に抱きつく。
興奮しているらしく顔がとても赤い。

「うん。リインもオッケイなようだし、始めるわね?
あ、それと注意点としてはその世界ではまだリインは生まれていないし、まだ士郎とアインスも付き合っていないから当然ツルギも生まれていない。
そこのところの言葉を注意して発言してね?
でないと意図せずして未来の情報を与えてしまうかもしれないから…」
「了解です!」
「あの、私はどうしていれば…?」

私が聞くが、

「フィアはただ見守っていて。
はやての話からして干渉できるのはリインの言葉だけだから」

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