第十九話 新兵器
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て避けたい。そう思い、心の中で頭を抱えているとトダカ一佐が尋ねてくる。
「しかし、ユウナ様、ミネルバに対して勝算はおありなのでしょうな?」
トダカ一佐は不機嫌な様子を隠さずにユウナに聞いてくる。今のうちに聞いておかねば、いざ戦闘が始まって横合いから指示を出されても困ると思っているのだろう。
「ナンセンスだね、君も。そんなことはわかってるさ。まずは母艦の足を止めるよ。あれが動けなくなればどうしたって敵のMSだって動きが制限される。そこを狙って艦を潰す。そうすればMSだけじゃどうしようないさ。
これで、ミネルバを討てれば、わが国の力しっかりと世界中にも示せるだろうねぇ。できるだろう?」
作戦の内容自体は悪くはない。武装面でもその方向に対応したものだ。トダカ一佐も納得せざる得ない状況である以上、ユウナの指示に従う。
「ご命令とあらば、やるのが我々の仕事です」
◇
「これがグフの新装備ね―――実際の所どうなの、役に立つわけ?」
ハイネがグフのシールドに装備されたガトリング砲を見ながら近くにいた整備士に尋ねる。
「ええ、接近戦向けのグフは距離を取られてしまえば十全に性能を発揮できません。ですので中距離用の火力は必要となります。接近戦での盾の取り回しの使い難さもガトリング砲自体はパージできるもようです。これは前回のマーレさんの機体からデータを抜き出してパージしやすくしたとか」
「ふーん、ま、俺からしてみれば武器が増えるのは良いことだし、ありがたく使わせてもらうとするか」
ハイネはグフに乗り込み、出撃準備を完了させる。他のメンバーも既に用意自体は完了しているようだ。ショーンなどはいち早く機体に乗り込んでいた。
「こりゃちょっとまずいかな?」
ショーンの今の状態はあまり好ましくないと言える。怒りに身を委ねれば状況を見定めることが出来なくなるからだ。ハイネはショーンの行動に注意するべきだと判断する。
「ま、今回はお守り役かな?あのアークエンジェルが出てこられたら話は変わるだろうけど……」
ハイネとてアークエンジェルに対する怒りはある。見境なしに機体を次々と落としていって、デイルがやられる原因を作った相手なのだ。とはいえ自分はフェイス。状況は冷静に見定めなければならない。
ミネルバの戦闘が始まる。相手は前回同様オーブ艦隊と連合。アークエンジェルが介入してくる可能性は十分ありえる。
『各機出撃準備を開始してください』
オペレーターであるメイリン・ホークからの発進指示が出る。しかし、直後轟音が鳴り響いてミネルバが衝撃で揺れる。
「何だってんだ!?一体何があった!」
通信を開いて何が起きたのかを確かめる。ミネルバが先制攻撃を受けたことはわかるがそれにし
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