第十九話 新兵器
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ば再び反コーディネーター思想を植え付けることも出来る。折角減らす人口だ。その後も含めて有意義に使ってやった方が良いに決まってる』
何が有意義にだ、と思うネオ。しかし、思っても口には出さない。出したところで自身に口出しする権限などないのだ。精々反感をくらって自分が処罰を受けるくらいだろう。
『君のミネルバを落とすにしろ落とせないにしろ、次の作戦はデストロイを使ったものだ。これまで落とせなった以上、期待はしていないが、かと言ってこれ以上無様な真似は曝すなよ』
どちらにせよそれは落とせと言ってるようなものだ。期待してないなんて言ってるが実際に落とせなかった時は面倒なことになるのだろう。
「ええ、肝に銘じておきます」
そうして通信が途絶える。何とも溜息をつきたくなる状況だ。ステラの生存は絶望的だろう。彼女が仮に捕虜になったとしてもザフトではおそらくまともな治療を施すことができない。
「弔い合戦にもならんがな……」
次の戦いでミネルバを落としてみせる。そう決意しながらネオは部屋にステラの数少ない持ち物であった水槽を置いた。
◇
タケミカヅチではムラサメやアストレイ部隊の再編も終わり、ユウナはネオに作戦の在り方を伝える。
「どうやらミネルバが動き出したようだね」
『ええ、そのようですね。分かっていると思いますが、今回もあなた方にお任せしてよろしいですよね』
「ああ、勿論わかってるさ。貴方達があれに被害を受けたせいでこっちが責任とれって話なんでしょ?」
あれ―――つまりアークエンジェルで受けた被害があるからこちらはしばらくは動く気はないぞという意味だ。あれはオーブに居たものなんだからオーブが責任を取れといってるようなものである。
『聡明ですね。流石はユウナ殿。では、アークエンジェルに関しても―――』
「ッ、分かってるよ!」
『そうですか。くれぐれもそのお言葉を忘れずに』
通信が切れた所でユウナは不機嫌な顔つきになり悪態をつく。
「クソ、あいつ等好き放題やってこっちの邪魔ばっかりして……カガリもカガリだ。攫われた後にあんなこと言うなんて」
アークエンジェルに対する愚痴を呟きながらユウナはこれからのことを考える。ミネルバを落とす分には策はある。しかし、アークエンジェルが現れればどうやって撃退するのか。あくまでも撃退だ。あれは敵だというアピールを見せれば連合もしつこく言うことはないだろう。無論、嫌味の一つや二つは言われるだろうが。
偽者だと前回は言ったが本物の可能性は高いのだ。何せ結婚式の際、カガリを目の前で連れ去ったのはあのアークエンジェルとフリーダムなのだから。どうしようもない状況なら止む得ないが、国家元首―――ましてやカガリを落とすのは自分と
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ