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ゲルググSEED DESTINY
第十九話 新兵器
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い。
しかし、この二つの組み合わせによって生まれるのは絶対的な防御力だ。実弾もビーム兵器も効かないとなればこれほど厄介な兵器はないだろう。弱点といえるのはIフィールド発生装置の大型ジェネレーターがむき出しなことだろうか。幸い大型ジェネレーターはVPS装甲がされているわけではなく(出来なかったのだろうが)、そこを狙えばまだ勝機がある。

「クラウ・ハーケン――――――本当に君という存在は一体何だというのだろうな……」

遺伝子データを見ても彼に才能はない。いや、正確にいうならばここまでのことをする才能がないのだ。彼がイレギュラーに過ぎないものだとしても、そのイレギュラーの原因がわからなければデスティニープランを完璧にすることは出来ない。何故なら、それは遺伝子以外の何かが要因になっているということなのだから。

「SEEDとはまた違った異質な存在か……しかし、皮肉だな。私の計画に穴を作ったのが彼ならば、私の計画を促進させたものまた彼なのだから―――」

チェスの駒を一つ動かす。動かしたのはただのポーン。しかし、それは敵陣地の最奥に来ている。つまりプロモーション、昇格によって自由な駒になれるということ。

「このポーンのように私に可能性を見せてくれるのかね?クラウ・ハーケン―――」

そう言って、笑みを浮かべながら彼はデータを見続けていた。









『未だに艦の一つ落とせないとはどういうことだ!』

ジブリールは通信越しにネオに対して叱責していた。ネオ自身も甘んじてそれを受け入れており(というよりも聞き流しており)、反省の態度を見せていた。

「申し訳ないと思っております。しかしながらミネルバはザフトの最新鋭艦。戦力も多く、中々落とすことも出来ずに―――――」

『言い訳はいらん!大体、民衆は愚かとしか言いようがない。コーディネーター共が、我らナチュラルに本気で手を差し伸べるなどあるはずもないだろう!』

「ええ、おっしゃる通りです。ですが、比較的善政を敷くことによって民衆はコーディネーターを受け入れているらしく、このままでは連合は民衆からの支持を失うことになりかねません」

『フン、何も理解できずコーディネーター共に尻尾を振る様な輩はいらないのだよ。デストロイを見ただろう?あれで我らに刃向う異分子を排除してやればいい』

デストロイでナチュラルごと虐殺しろと、そうジブリールはいう。ネオはその言葉を聞き、あまりの非道さに反吐が出るような思いをする。ステラがいなくなったことも含めて神経がささくれているのだろう。

「……そうですね」

『不満か?愚昧な民衆などねいくらでも沸いてくるものだ。そうやって民衆を一度真っ白な状態に戻してやるべきなのだよ。早い話がやり直すだけだ。そうすれ
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