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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
族結成
Trick31_チーム名は
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A・T上級者(トップライダー)であれば炎や壁を作ることは可能だ。
 だが、ほとんどの奴はどれか一つしか出せない。

 “王”であっても一つの道を極めることが普通だ」

タオルで髪を拭きながら宗像が部屋に入ってきた。
ここに来る前に汗をシャワーで流してきたようだ。

「でも信乃さんは炎と壁を2つもと使って・・・」

「理論上は不可能ではない。だが一つの道を極めるのにかなりの時間が必要で
 道によって練習も違い、体の作りも変わってくる。

 その状況でどうやって複数の道を走るっているんだい?
 学園都市風に言うならば多重能力(デュアルスキル)のようなものだ。

 それを信乃が実行できるのは、そんな常識を覆せるほどの異常。
 異常を十全に発揮できる、才能なんて言葉では片付けられないほどの
 何十倍も鍛錬をした結果だ」

多重能力(デュアルスキル)・・・・・ですの」

白井の呟きの後、全員が沈黙した。
A・Tについてはまだすべて理解したわけではない。

だが信乃が不可能を可能とするほどの力を持っていることは、なんとなくではあるが
全員が分かった。

「と、まあA・Tについての説明は以上になります。
 あの殺人者が言った戯言は気にしないでくださいね。多重能力なんて大げさな
 ことじゃありませんから」

「大げさなことだろ? 僕はかなり走っているが、他の道を走るなんて
 かなりキツイ。お前は異常だ」

「走り始めて1年が経過していないのに、剣の道(ロード・グラディウス)を
 “王”レベルにまで上達した奴が言うセリフですか?」

「事実を言っているだけだ。殺すよ?」

「は、面白くない傑作ですね。2人でアレができる癖に嘘をつかないでください。
 ビルのアップダウン、あと10往復追加しますよ?」

「それは勘弁してほしい。久しぶりに思いっきり走っていい気分なんだ。
 今日はこのまま終わらせてくれ」

信乃と宗像は皮肉を言いあっている。

そこに固法が入ってきた。

「信乃くん、A・Tの事は一応わかった、ということにするわ。
 だから次の話、本題に移ってほしいの。
 私が知りたいのは“ハラザキ”って人の事よ」

「「・・・・・」」

途端に信乃と宗像は沈黙した。

「私は風紀委員として、いえ違うわ。学園都市にいる人間として不安なのよ。
 “ハラザキ”って人は人を操ったりできるの?」

「・・・・そこについてなんですが」

「信乃、そこまで」

信乃の言葉を遮った人物はこのビルの持ち主の女性。

「!? クロムさん!」「あ、ママ〜!!」

学園都市統括理事の一人、氏神クロム。

宗像が入ってきたのと同じ扉の前に立っていた。

「あい
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