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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
族結成
Trick31_チーム名は
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みなさんも話を続けて大丈夫ですか?」

「私はちょっと頭がパンクしそうだけどね。でも話は続けていいわよ」

固法が苦笑いを浮かべる。

「私は大丈夫です。ついていけない感じもありますけど信じます」

「わたしも!」

初春と佐天は同意。

「俺も大丈夫だ。むしろ早く続きを聞きたい」

興味津々で続きを促す黒妻。御坂と美雪は頷いて返事した。
ジュディスは最初からまともに聞いていないので無視をする。

「次に発火能力(パイロキネシス)などの異常現象について説明、その前に
 A・Tを使っている人が走る“道”を先に説明します。

 道は一人一人が持つ技の特徴や差のことです。簡単にいえば『走り方』ですね。

 そして昔、A・Tで最強と言われたチームには8人8種類の道がありました。


 超高速の動きで摩擦熱を生み出し、大気の温度差で走った後に炎が上がる
 炎の道(フレイム・ロード)

 回転するホイールに+極と−極で磁界を作り出し、また生み出した電撃で攻撃する
 紫電の道(ライジング・ロード)

 目の前に立ちはだかる者全てを叩き伏せて壁を作って轢き潰す
 轢藍の道(オーヴァ・ロード)

 A・Tを使用者に合うように調律し、さらに高みへと昇華させる
 閃律の道(リィーン・ロード)

 大地を削り、砂を巻き上げ、時には相手すらも石に変える
 大地の道(ガイア・ロード)

 守る者のために、向かい来る敵の前に立ちふさがり、行く手を阻む"茨"(いばら)
 荊棘の道(ソニア・ロード)

 相手に傷を刻み、筋肉のキレから生み出す技は全てを断ち切る
 血痕の道(ブラッディ・ロード)

 空気の面に触れ、自在に風を操り最も空に近い道
 翼の道(ウィング・ロード)

 その道を走るA・T最上級者(トップライダー)は“王”と呼ばれ、
 彼らが特殊なパーツを使って走れば、常識を超越した“道”ができた。
 
 都市伝説でもなんでもない、これがA・Tの事実です」

「じゃあ最初にあった日、ジュディスちゃんが誘拐された日に
 車の前に出した炎はただの摩擦熱ですか!?」

「摩擦熱で間違ってはいません。ただ、ホイールが大地の沸点を超えて炎を生み出す。
 そのレベルにまでいっているんです」

「沸点・・・」

聞いた佐天は苦笑いで返すしかなかった。

その後、信乃は『時間を止める』『風のバリアー』『切り裂く真空波 =“牙”』
について説明した。

「A・Tの時代は今の学園都市よりもすごかったんですね!!
 練習して上手になれば炎とか壁とかが一緒に出せるんですから!!」

「それは違うよ」

初春の言葉を否定したのは信乃ではなく、入口から聞こえた。


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