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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
族結成
Trick31_チーム名は
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ジュディスは少し涙目になっている。

「ごめん・・・ジュディスちゃん」

「大丈夫〜。早く行こう〜」

「そうだね」

佐天はジュディスと手をつなぎながら歩いた。


 カッシャッ


「あれ? 皆さんもう着いたんですか? あ、もう約束の時間になってますね」

後ろで物音がした後に、同じ方向から声が聞こえた。

見ると信乃が少し汗をかいて立っていた。

「あっ! 西折のおにーちゃん〜!」

「あれ? どこに隠れていましたの?」

信乃がいるのは吹き抜けの手すりのすぐそば。近くに柱はない。
つまり、隠れられる場所はなかった。

「隠れていたわけじゃないですよ。今ここに到着したばかりです」

「到着ってどうやって・・・・」

御坂が言い終わる前に、一人の人物が一同の前に現れて驚かせた。

宗像 形。先日会った信乃と同じ高校に通う人物。
足には信乃が作ったという、踵から大きな刃物が出た軍用ブーツを着用している。

信乃が話す内容の当事者だったので現れるだけだったら驚く理由にならないが、
問題は現れた場所だ。

“吹き抜け空間の下から急に上がってきた”

「はぁ、はぁ、はぁ」

宗像は激しく息切れしていた。

あまりの登場に全員が固まっている。

「宗像さん、タイムが落ちてますよ。前より5秒03も遅いです」

信乃はストップウォッチを持っているわけでもないのに時間を言う。

「うるさい。新しいA・Tになったからまだ慣れていないだけだ」

調律(チューニング)したのに慣れるも糞もありません。
 むしろ時間が縮まるのが当然です。

 鍛錬不足ということであと10本追加です」

「くっ、わかった・・・戻ったらお前を殺すからな」

宗像は一度深呼吸をして、それだけで息を整える。

そして吹き抜けから跳び下りた。

「「「「「「「「「うぁーーー!!?」」」」」」」」」

「ってどうしたんですか!? そんな大声出して」

信乃とジュディスだけが宗像の行動に驚かなかったが、直後の大声で
結局は2人も驚くことになった。

「あいつ何跳び降りてんのよ!?」

「今からわたくしがテレポートで助けに!」

御坂と白井の言葉に、何を驚いているのか気付いた。

「あーそのことですか。必要ないですよ、A・Tがありますから」

「いくら高いところが大丈夫でも限度があるでしょ!
 信乃にーちゃん何考えてんのよ!?」

「だからA・Tがあるから大丈夫ですって。私も今上り下りしてきたところですから」

「へ?」

よく見ると信乃もA・Tを着けている。

というよりも佐天が1階で聞いた音も、ぼやけた風景も信乃が着地した音とその後
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