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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
族結成
Trick31_チーム名は
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! エレベーターでも時間かかるから行くの〜!」

ジュディスに促されてエレベータに歩みを進めた。


 カッシャッ


「ん?」

何かがぶつかるような音が聞こえて、佐天はロビーの方を見た。

音が聞こえた方向を見たが、特に変わった様子はない。
一瞬勘違いかと思ったが、急にロビーの中心の風景が揺らいだ。
まるで熱で空気が歪んだ蜃気楼のように。

「え!?」

「どうしたんですか、佐天さん?」

「初春、何か幽霊がいる!?」

急に後ろを振り向いた佐天を不思議に思って聞いた初春に、佐天は自分が見たもの
教えるためにロビーの中心を指さす。

「? なにもないですよ」

「あれ、なんか真ん中がぼやけたように見えたのに・・・・」

「もう、都市伝説のサイトばかり見てるから何かいる気がするんですよ」

「2人とも! 早く来ないとエレベーター動かせないわよ!」

「固法先輩、すみません! ほら、佐天さんも行きますよ」

「・・・・うん」

納得しないまま佐天はエレベーターに乗る。



(私が見たの、あれって勘違いだったのかな?)

ボーっとしながらエレベーターのガラスの向こうを見ていた。

ガラスはビルの吹き抜けの方向にあり、ここから登りながら各階を見ることができる。

高層ビルの上にすぐに着けるように今乗っているのは高速エレベーター。
あっという間に景色が下に流れていく。


 フォンッ!


景色ではない何かが下に落ちていくのが見えた。

「ええぇ!?」

「佐天さんどうかしましたの? ガラスにへばりついたりして」

「今何かが落ちていった!!」

「はいはい、自殺した幽霊が気付かずに何度も落ちていってるんですね」

「違う! 何か分からないけど本当に何かが落ちていったのよ!
 もし人間だったら!?」

『ピンポーン 最上階に到着しました』

「あ、着いたみたいね」

エレベーターのアナウンスが流れて扉が開く。
それと同時に佐天がエレベーターから走り出て、吹き抜けから下を見る。

「高すぎて下が見えない・・・」

「佐天さん危ないです! 佐天さんが落ちたらダメじゃないですか!」

初春が佐天の服を引っ張って吹き抜けの手すりから離れさせる。

「でも誰かが落ちていたら!!」

「ママの部屋だったらカメラから見れると思うよ〜」

「監視カメラですか。それで見ればすぐにわかりますわね」

「ジュディスちゃん! 早く案内して」

「落ち着きな。この高さで落ちたら確実にぺしゃんこだぜ。
 今から急ごうがゆっくり行こうが手遅れだ。それよりも小っこい嬢ちゃんが困ってるぜ」

佐天が迫り過ぎたせいか、
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