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ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第38話 蘇生の花を求めて
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じる所も同じなのに、その素顔は自分とそう変わらないんじゃないか? と思えるほどの顔立ちで とても綺麗なのだ。
いや多分だが 歳は 僅かに上だろうか? とも思える。
そして、それを見て、こんな人が、人達が悪い人なんて想いたくない、という気持ちが芽生えてきた。でも、それでも彼女は聞かずにはいられなかった。
「ごめんなさい……あなたの言う通りでした……。お願いします、聞かせてください。 どうして……そこまでしてくれるんですか……?」
意を決し、そう聞いていた。助けてくれたのに、疑うのか、とも思えたがそれでも。その顔立ちから同年代のプレイヤーであることに少しは安心感を覚えた。
でも、彼女は今まで自分より遥かに年上の男性プレイヤーに言い寄られた事が何度かあったし、一度は求婚までされた。
まだ13歳の彼女にとって、それは恐怖体験でしかなかったのだ。現実世界では同級生にすら告白された事が無かったから。
そして、そもそも現実でも同じくある話、《甘い話にはウラがある》と言うのが常識というモノだ。そして、それはこの剣の世界であるこのアインクラッドでは尚更だろう。
現実世界とは違う、生きるか、死ぬかの世界だから。
「………ん〜〜っと、リュウキは どうだ?」
キリトは困った様に頭を掻いていた。
「オレは。…………キリトが言えば言う」
「うわっ……ずっる〜………」
リュウキの返答を訊いて、再びキリトはため息をした。そんな姿を見て彼女は少し笑みがこぼれていた。
「う〜ん……、マンガじゃあるまいしなぁ……笑わないって言うのなら言うけど」
笑みが出た彼女だったけど、キリトの言葉を聞いて再び表情を引き締めた。
「笑いません」
そうはっきりと答えた。それを訊いたキリトは、ゆっくりと口を開いた。
「君が……その、妹に似ているから……」
笑わないと宣言したはずなのに、……シリカはあまりにもベタベタなその答えに思わず噴出してしまった。慌てて片手で口を押さえるがこみ上げてくる笑いをこらえる事が出来なかった。
「わっ 笑わないって言ったのに……」
笑う事を止めそうにない彼女を見てキリトは傷ついた表情で肩を落とした。
「……? それは、笑うところなのか?」
リュウキは逆に不思議そうだった。その2人のやり取りを見て再び笑いを呼ぶ。
「む〜……そうだッ! オレは言ったぞ! リュウキはどうなんだよ!?」
辱めを受けた、と感じたキリトは、リュウキにそう訊いた。
そして、リュウキは少し懐かしむような表情をして、答える。
「……オレは、大切な人に言われた。曰く紳士なら《女性は守るものだ》と。……さじ加減はある程度変わると思うが、この子は
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