暁 〜小説投稿サイト〜
その凌辱ゲーを、ぶち壊す!
第二話:猫(神)の恩返し 後編
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
、ピカピカの実は強いとか、超人系の実と自然系の実の間には、強さに明らかな違いがある。
 でも、バリバリの実とピカピカの実のように、一概にはどちらが強いと言えない能力だってあるじゃないか。
 ここんとこ、どうなんだろう。

「知らん。実際使ってみればわかるにゃ」
「ですよねー」
「あと、いくらレベルが上がって好きなことが出来るようににゃったからと言って、使うべきではにゃい力というのもある」
「ほう、例えば?」
「いわゆる"神殺しの力"は、おみゃーさんそのものを殺しかねにゃいからにゃ」
「な、なんだか物騒だけど」
「肝に免じておくにゃ。おみゃーさんはみーとまぐわったがゆえに、その身に神性を帯びているにゃ」

 神性。と、左手に刻まれたルーンといい、神から承ったチート能力といい。なんて厨二心擽られる展開なんだろう。
 実に良い。

「にやけてないで真面目に聞くにゃ。生死にかかわるにゃよ?」
「サーセン」
「具体例ならば、直視の○眼やイマジン○レイカーみたいにゃ……」
「具体的にもほどがある」

 最近厳しいんだからな。
 自重しようぜ。

「ちなみに型○的な"固有結界"だったり"空想具○化"なんかは、どうなんでございましょ?」
「おみゃーさんも大概自重できてないにゃ」

 無限の○製とか大○嘯とか朱○月とか、使いたい技は目白押しなんですが。
 
「やめたほうがいいにゃ。ああいうのは"世界に干渉する力"らしいからにゃ」
「なるほど。『君子危うきに近寄らざる』ってな……」

 詳しく知らない能力を使って、『はいそれ違反!』とか言って死んでしまったら、目も当てられないじゃない。

「そういう危険な能力は、使おうとすれば左手に刻まれたルーンが反応して、ストップがかかるから安心するにゃ。場合によっては、無理に使えにゃいこともにゃいらしいが、そういう詳しい都合は、そのルーンを持つ者にしかわからん」
「使ってみないとわからないということですね。了解です」
「にゃ。以上、みーが教えられることの全てにゃ」
「凄まじい能力なのは、わかった」
 
 多少制限はあるものの、応用の効く素晴らしい能力だ。
 でも、ただ異世界に転生するだけなんだから、ここまでとんでもない能力を付加してくれなくても良かったんじゃないか?
 魔王と戦う勇者じゃあるまいし、俺は女の子(二次元)たちときゃっきゃしながら、のんびりと過ごすことが出来れば、それで十分なのだから。
 あ、さっき、『引き当てた』って言ってたよな。たまたま運が良かっただけか。理解。
 一人で悩んで、一人で納得していると、

「おみゃーさんはぼーっとするのが好きだにゃ。ほれ、足元に気をつけるのにゃ」
「別に好きってわけじゃ……、え? 足元?」
 
 反射
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ