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その凌辱ゲーを、ぶち壊す!
第二話:猫(神)の恩返し 後編
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見て見る。
 すると、手の甲に、なにか文字象形文字のような模様が浮かんでいたのだ。

「ふむ……、珍しいルーンだな」
「んにゃ? ルーンを見たことがあるのかにゃ?」
「あっ、いえ、ごめんなさい」

 真面目に突っ込まれて、つい謝ってしまった。でも、そうか。これがマジモンのルーンってやつなのか。中学生の時分、油性ペンで描き殴った紛い物とは格が違う重みを確かに感じるような気がしないでもない。
 気のせいと言われてしまえばそれまでだけど。

「まあ確かに珍しいルーンだにゃ。そのルーンの持つ特性は、……現象補正"」
「現象補正!」
「読みは、ノリッジアビリティ"」
現象補正(ノリッジアビリティ)!」

 なんて廚二くさいネーミングなんだ! 
 だがそれがいい。

「これは凄いのを引き当てたにゃあ……。おみゃーさん、運がいい」
「運がいいのか」
「例えるならジャンボ宝○じ2等くらい」
「1等じゃないんだな」

 あと神様の癖に、例えにジャンボ宝○じとか言っちゃうのはどうなんだろうと思わなくもない。

「どんな能力なのさ」
「にゃ。簡単にぶっちゃけちゃうと……」
「ぶっちゃけちゃうと?」
「"にゃんでもできる"」
「にゃんでもですか」
「にゃんでもにゃ」

 ぶっちゃけすぎてよくわかんねー。

「技を模倣するも良し、魔術を行使するもよし、体術や技術を会得するなんてことも出来る。真に"現象補正"を覚醒した暁には、やろうと思って出来ないことはにゃくにゃるだろうにゃ」
「にゃくにゃりますか」
「にゃ」

 チートだった。

「ただし、能力覚えたてのおみゃーさんには、制限があるにゃ。常に"レベル"による制限が掛かっていることを忘れてはにゃらん」
「"レベル"とな」
「初期レベルのク○ウドは、超究○神覇斬を使えにゃいだろ。そういうことにゃ」
「すっげぇわかりやすい」

 んー? でも……。

「"チート"っていうのは、初期レベルのク○ウドに超究○神覇斬を使わせるようなことをいうんじゃないのか?」
「おみゃーさんの元のスペックから考えたら、十分にチートだにゃ。おみゃーさんが言うのは、ク○ウド一人にファイナルヘ○ンやハイ○ィンドまでも使わせようとするようにゃものにゃ」
「仔細納得」
「ま、最終的にはそれくらいのことも出来るようににゃるけどにゃ」
「なんという……」
「やろうと思えば何でもできる。ご都合主義を越えた主観至上主義能力。それが"現象補正"にゃ。――"レベル"の上げ方にゃんかは、その世界のルールがあるからにゃ。向こうで調べるんだにゃ。みーは知らにゃい」
「はい了解。ちなみに、弱い能力と強い能力の判定基準ってどうなってんだ?」

 例えば、ゴムゴムの実は弱いけど
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