第二話:猫(神)の恩返し 後編
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天国の父さん母さん。
あと数百人の嫁たちよ。ごめんなさい。
俺は今日、猫(神)にレイプされました。
ヤツとのにゃんにゃん(洒落になってない)を終えて、賢者モードに突入してしまった俺は、なすすべなく犯されてしまった無念と羞恥心に加えて、激しい自責の念に駆られていた。
まさか、見ず知らずの女、しかも自称神様の猫に、童貞を捧げてしまうことになるなんて……。
そしてあろうことか、お婿に行けない身体にされてしまうなんて!
初めての相手は優紀子だと思ってたのに……、って、それはない。全く、我ながら未練たらたらって感じだな。
だが、しかし、だ。童貞って、もっとこう尊いものなんじゃないかなぁ! どうなのかなぁ!!
「にゃにをうじうじしてるんだにゃ。まるで、処女をナンパ野郎に捧げてしまったおにゃごのような顔をしてからに」
「……見事に俺の心情を表していると言える」
我ながら情けないことこの上ないが、本当にそんな気分だった。
「いいじゃにゃいか別に。みー程の美女で筆おろし出来たなんて、男として本望だろうにゃ」
「そういう問題じゃない!」
男としての立場とか! これってもしかして獣姦じゃない? とかその他諸々っ!
猫娘は、いつの間にか元の白猫の姿戻っていた。いま居る場所も、先程の豪奢な部屋ではなく、元の白い空間だ。
無邪気そうに見える白猫の動物的に愛らしい姿を見て、俺はより一層後悔の気持ちが強くなるのを感じた。
筆卸は猫娘(神)……。
「にゃははは。しかし最中のおみゃーさんと来たら、本当に可愛かったにゃ。必死ににゃって腰を振ってからに」
「くぅ……っ!」
本当に、こういう時の男の立場って本当に弱い。
悪態をつこうにも、なんだかんだで夢中になっちゃったし、最後には中に思い切りぶちまけちまったし……。
正直、超気持ち良かったし! うう、自己嫌悪。
「一つだけ言っておく。いくら俺がAV好きだからって、獣姦には興味ありません! 覚えとけ!」
あ、でも頼子さんは別。
メイドさんにしたい女の子ベストテンからは揺らがない。知らない奴は知らなくていい。
「まだそんなことを……。みーは猫というより、神様寄りにゃわけで、どっちかっていうとあっちが本当の姿にゃんだけど」
「えっ? あ、そうなのか」
「今はわけあって力を抑えているんだけど、それはどうでもいいことにゃ」
「確かに」
何か色々と事情があるようだが、神様の都合なんて、俺に理解できるとは思えない。ここは深く詮索しない方向で。
「にゃにはともあれ、これで契約は完了にゃ」
「えっと……、なんか変わったのか?」
「にゃ……。左手を見てみにゃ」
「左手」
言われるがままに、左手を
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