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俺はどうやら死んだようだ
ファルエシナ魔法学園に入学しました
新学期っていろいろあるよね
名前はまだない

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「何か言う事はあるかな?鬼咲君」

等身大のボロ雑巾かと思うほどボロボロになってしまった鬼咲に対して、冷たい視線と言葉を浴びせる神崎。この時の神崎の姿を見た愛咲は「般若のような形相を浮かべた神崎君から溢れだすオーラが鬼のように見えた」と語っている。


「あのホントすいませんでした。出来心でした。ホントすいませんでした」

一ギルド員に全力で土下座をするギルマス。この光景を他のギルド員が見たらどう思うのだろうか。


「そういえば神崎、お前二つ名どうするよ?」

床に額をこすりつけたまま俺に問いかけてくる慶次。そろそろ頭あげてもいいぞ?


「そうだな〜…。ちなみに慶次の二つ名は何なんだ?あともう姿勢直していいぞ、話しづらい」

俺の許可を得て二秒後には椅子に座り煙草を吹かす慶次。この野郎全く反省してねえな。俺がもう一二発お灸をすえてやろうと思っていたら、慶次は話し始めた。


「俺の二つ名は『戦場の破壊者』だ。ちなみに愛咲の二つ名は『戦場の歌姫』だからしっかり覚えとけよ」

どうして俺がこいつらの二つ名を覚えとかないといけないのかはよくわからないが、どうやら二つ名には『戦場の』という言葉をいれなければいけないのかな?

「そこで俺がお前に最適な二つ名を考えた。お前がいいならこの二つ名を使ってほしい」

珍しく俺に頼みごとをする慶次。まあ自分で考えるのもめんどくさかったから丁度いいや。


「で、その二つ名ってどんな感じ?ふざけたやつだったらぶん殴るからな」

俺の発言に冷や汗を流す慶次。心なしか血の気が引いていってるようにも見える。


「『戦場の鬼神』ってのはどうだ?お前にぴったりだと思うんだが」


戦場の鬼神…めっちゃカッコいいじゃん!鬼神とかめっちゃ強そうじゃんか!


「お前についてきてよかったよ慶次。最高じゃないかその二つ名。是非その二つ名を使わせてくれ」

「?じゃあこの二つ名で登録しとくわ。それとこれは俺からのプレゼントだ、鬼神として任務や会議に出席するときはこれらを必ず着用してくれ」


手渡される漆黒のローブと般若の面。ローブは俺の膝くらいの長さでフードが付いている。慶次って何かとセンスあるよな。


「それと学園ではお前が]ランクであることを隠してくれ。当然、俺と愛咲が二つ名餅であることも他言無用で頼む。あと学園では出来るだけ封魔器を外すなよ?一発でお前が学生レベルじゃないことがばれる」

「はいはいわかったよ。じゃあ俺帰るわ」


慶次の話を聞き流し、自室へと俺は転移した。




学園入学まであと四日。神崎は入学するときに自分を襲う衝撃の前兆に気付くことはなかった。









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