護堂、神殺しとしての覚醒
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かが分からない。勘で避けようとしても、避けた方向で待ち伏せされてる。)
カンピオーネに備わる超直感で、直前で攻撃を避けたこともあった。しかし、それを見た睡蓮は、『ジャンプ見てから小足余裕でした(ゝω・)テヘペロ』とでも言いたいかのような余裕の表情で蹴り倒した(実際にそんなことは言わないだろうが)。
(・・・まず、目だな。この人の動きを目で追えなきゃ始まらない。・・・・・・そう、目を良くしなきゃならない。後、足だな。この人のスピードに全くついていけない。もっと素早く動けないと。・・・だから、足も早くしないといけないな)
カチリ。
その思考と同時、何かがハマったような感覚がした。まるで、今まで噛み合っていなかった歯車が噛み合ったような。もしくは、スイッチの電源をONにしたような。
「我は無貌なるもの。何者でもなく、全ての闇に潜むもの。」
ぼそり、と。
彼は呟いた。頭の中に浮かんだその言葉を、小さな声なのに、不思議と全員に聞こえるような声で。まるで、世界に宣言するかのように呟いた。
「混乱と恐怖、怒りと絶望。全てを糧として我は嘲笑う。全ての人の子よ我を畏れよ。我は無貌の神。混沌の支配者也!」
これは聖句だ。あの美しい銀髪の少女から奪い取り、引き継いだ力が教える『言霊』だった。
目を閉じると、そこには闇がある。ただの闇ではない。無限の宇宙のように広大で、全てを飲み込むかのような深淵だ。そして、その遥か彼方に、うっすらと、あの銀色の髪の少女が見えた気がした。
(・・・こうやって、使うのか)
彼は、自身の力の使い方を、唐突に理解した。そして、この力は、使いようによってはかなり凶悪な力だということも理解した。全身に力が漲ってくる。今なら、誰にも負けることはないと断言出来る!!!
(使い方が分かったら、後は実践で試すのみ。)
「・・・!来ますか。」
それまでの護堂とは、決定的に違うということに気がついた睡蓮が、始めて彼から距離を取った。彼女にそうさせるほどに、今の彼からは闘気が満ち溢れていたのだ。
「マスター。やっと、使い方が分かってきたぜ。」
ユックリと立ち上がった護堂。体に付着した土を落とすこともせずに、彼は走り出す構えを取った。
「それはいい。ならば、自分の力を存分に試しなさい。」
そう言って、彼女は薙刀を召喚する。どうやら、今の護堂相手に無手は危険だと判断したらしい。
「じゃぁ・・・行くぜ!」
『!?』
その時、そこにいた全員に衝撃が走った。
それは、ゴッ・・・!という音と衝撃をまき散らしながら、護堂がそれまでとは比較
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