暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
A's編 その想いを力に変えて
29話:ベルカの騎士って強いのね、嫌いじゃないわ!
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るのが視界に入った。俺は慌てて後方に飛ぶ。魔力を纏った何かはさっきまで俺がいたところだけではなく、俺が後退する道を追うように地面に突き刺さる。

(近距離だけだと油断してた…!)
「だぁぁああああああ!」

後退した隙を狙ってか、背後からハンマーが振り下ろされる。
俺は踏みとどまり、反転しながらその攻撃を避ける。

「くっ…!」
「まだまだぁぁ!!」

少女は再びハンマーを振り上げ、襲いかかる。このままだと直撃コースだ。

「ぶっつぶれろぉぉ!!」

そして振り下ろされるハンマー。今から動いても直撃は免れない。

「―――っ!」

そこで俺は一歩踏み込み、手首のところで腕を交差させた状態でハンマーの頭部より手前の部分を受け止め、その進行を食い止める。

「なっ!?(こいつ、避けるどころか踏み込みやがった!)」

少女が明らかに動揺している隙に、手首をハンマーと一緒に右へ移動させる。
当然、同時にそのハンマーを掴んでいた少女も体が前へいき、バランスを崩す。

「はっ!」
「くそっ!」

そして交差していた両手を外し、左手をボクシングのフリッカーのように撓らせる。
その拳は少女の眼前で赤い魔法陣に防がれるが、少女はそのまま弾かれ、地面を削りながら後退する。

「こっちも近距離だけだと思うなよ…」
〈 Gun mode 〉

そう呟きながら左腰にあるライドブッカーを手に取り、ガンモードへ組み替える。
銃口を少女へ向け、意識を集中…!

〈 Dimension spread 〉
「いっけ!」

銃口の先に魔力を固め、トリガーを引く。
放たれたマゼンダ色の魔力弾は、まっすぐ少女へと向かう。

「そんなのろまな弾、弾いてやる!」

後退していた少女は既に停止しており、魔力弾を見るとすぐに手にあるハンマーを構える。
だが魔力弾は少女に向かう途中で五つに分裂し、多方向から少女を襲う。

「なっ!?」
〈 Panzerhindernis 〉

少女は驚き目を見開くが、すぐに障壁―――確かバリアタイプのものだったか―――を展開する。
魔力弾は五発ほぼ同時に命中し、少女は爆煙に包まれる。

「―――くっそ!」

だがすぐに煙から出てきて、愚痴を漏らす。

「もう一発―――」
〈上から来ます!〉
「―――っ!」
〈 Sword mode 〉

もう一度銃を構えようとするが、トリスの声に反応してライドブッカーをソードモードへ変える。そしてすぐに振り返りながら剣を構える。
鳴り響く金属音と襲いかかる衝撃。思わず仮面の下で顔を歪める。

「これを防ぐか…!」
「なろうっ!!」

シグナムは表情一つ変えないまま、小さく声を漏らす。
俺はシグナムを押し
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