第十八話 エクステンデット
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ンが連合のパイロットを捕虜にしたらしくてね……」
「それでそのまま医務室へと連れてったんだが……」
察した。とりあえずそれステラだ。シンは医務室まで連れて行ったんだろうが、どう考えてもそれは問題行動だ。
「わかった、俺はとりあえず医務室まで行くことに―――いや先にグラディス艦長に話をしておくか」
そのまま艦内へと行き、グラディス艦長と話をする。どうやら艦長も話を聞いたらしいのか医務室に向かっている様子だった。その途中ですれ違いにならなかったのは僥倖だ。
「捕虜に対する人道的処置の為に治療行為ね……ハァ、彼の行動は問題だけど、そういう事にしておいて欲しいってこと?」
「まあ、一言でいえばそうですね。実際、話を聞く限りじゃ出血等もしていたみたいですし―――」
医務室までたどり着いてドアを開けると状況は混乱してるといえた。拘束もされてない状況で暴れまわる連合の捕虜とそれを取り押さえようとするシン。
「あちゃー」
右手を顔にあて、そのまま天井を見上げる。そんなことしてる場合じゃなかったと思い出したように、ステラを取り押さえることに協力した。
「シン、後で事情は聞かせてもらうからな!」
後ろから両腕を押さえて転ばし、取り押さえる。不意打ちだったからか、それとも何か別の要因か抵抗は強いものの、動き自体は単調でそのまま押さえつけることが出来た。
「何してんだよ、クラウ!?」
「そりゃこっちの台詞だって……人道的処置として医務室での治療の許可は取ったけど、こう暴れまわられたらお前もこの子の立場も危うくなるだろう?」
必死に押さえつけて、軍医に用意してもらった鎮静剤の軍用注射を首筋に当てる。そのままステラは意識を失い、一旦は落ち着きを取り戻し、ベッドに寝かせつける。
「悪いがシン。この子を治療する間に事情を聞かせてもらうぞ―――」
早い所寝たいのだが、状況がそれを許さない。シンの行動を問い詰めねば最悪シンが軍紀違反で捕まることになる。せめて事情聴取をせねば。
「とりあえず艦長―――艦長室で話すのが一番いいんじゃないかと?彼女に関しても医務室とならすぐに連絡を取れますし」
「そうね……そうするべきなんでしょうね」
お互いに顔を合わせ、溜息をつきながら移動する。シンも黙ってついて来てはいるので、不満はあるが反論する気はないのだろう。
ホント、ここ数日色々あり過ぎて倒れそうだ……。
◇
その後、色々と知りたくもない情報をしった艦長とクラウは天を仰ぐ。件の連合の兵士がエクステンデットであるということ。彼女とシンが知り合いだということ。明らかに色々と肉体を改造されており、ミネルバでは治療できないとのこと。
「あー、とりあえず……その少
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