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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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学園都市にきて1年以上が経過した。

無能力者の俺は、孤児院への援助のために俺を認めてくれた教授のため、
そして自分でA・T(エア・トレック)を作るために、物理学を必死に勉強した。

小学校は授業が午後3時に終わる少し特殊な学校に入り、放課後は教授のもとで
勉学に励んだ。

同じ学校にいる美雪は、薬が効かない俺の体質のために薬剤学を教えている
塾(大学のゼミ)に通うようになった。

怪我しても消毒しかしない俺の事を昔から気にしていたからな。ありがたいね。

でもな〜、その勉強を集中しているせいで美雪に同年代の友達ができないのが
俺の密かな悩みなんだよな〜。

ま、そんなこんなで俺は物理学の博士号も取得できた。すごいだろ!
有名になり過ぎるのが嫌で、この事は一部の人間にしか知られていないけどね。

そして教授の開発テーマ、超音速飛行機の開発にも携わっている。
今日はその成果を、学園都市外の講演で発表するために、出発する日だった。



「ふぁ〜〜〜。 朝か・・・」

あくびをして上体を起こして布団から出ようとすると、左手が何かに掴まっていた。

美雪だ。そういえば一緒に寝たんだったな。

学園都市で寮に一人暮らしを始めた俺たちだったが、小学校が男女共学で
同じ学校だったために、同じ寮で部屋も隣だ。

だけど料理をするのも洗濯をするのも、1人よりも2人の方が楽ということで
ほとんど一緒に住んでいる。

同棲じゃなくて同居だからな! 今日だって一緒の布団にいたのも偶然だ!
美雪が毎日ねだってくるけど、週に3回ぐらいしか許してないんだからな!

まあ、その方が眠りやすいのは認めるけど・・・


閑話休題


いつもと同じように起きたのは良いが、俺は少し不安な気持ちでいた。

今日から自分が関わっていた研究を発表する日。緊張して当然だと思う。

それでも時間は待ってくれない。緊張を一時横に置いて、横にいる寝坊助の相手をする。

「ほら、美雪。朝だぞ起きろ」

「〜〜ん?」

肩を捕まえて体を揺らすと、目をこすりながら美雪が起きた。

まったく、緊張しているこっちの気は知らないで熟睡して羨ましいよ。

「・・おはよ 美雪」

「ん、おはようございま・・・・ぎゅう」

「おわ!?」

美雪がいきなり正面から抱きついてきた、ってこら!

「じゅ〜で〜んちゅう♪」

充電中って、俺はコンセントかよ・・・充電中だから動いたらダメか?

「はぁ、5分だけだぞ。今日は学園都市の外に行くから忙しいの覚えているだろ?」

「そうでした♪ しょうがないからもう終わりにしてあげる♪ 感謝しなさい♪」

「それはありがとうございます
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