暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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回は一緒に晩御飯を食べた。
そして週末には一緒に泊ったりもした楽しい半共同生活を送っていた。

そうそう。初めて会った時は年相応の、甘えん坊な子供だと思っていた
琴ちゃんだけど、かなり負けず嫌いで頑張り屋なことが分かった。

この性格を活かし、能力開発も頑張った結果にはさすがに驚いた。
最初の能力検査ではレベル1と判定されていたけど、
半年の間にレベルを2つも上げてしまったのだ。

これに負けないようにと、俺も音速飛行機、ラム・ジェット理論を完成させてるために
努力を尽くした。兄貴分としてのプライドがあるからね。

その努力が実ってか、半年後に海外講演が決まった。
完成したラム・ジェット理論 + 強化骨格と流系ボディの超音速旅客機の設計図が
完成したからだ。

しかも今度は発表メンバーの1人として参加する。

緊張もするが、努力を増やしたのが理由で発表成果に自信があった。
早く発表したい。早く認められたい。早く教授に恩返しがしたい。

そう心躍らせて国際線の飛行機に乗った。

前回の学園都市外の発表とは違い、今回はかなり真剣な発表のために美雪はお留守番。
お土産を買ってくると言って2人を残し、教授と開発チームの選抜メンバーで
出発したい。




だが、俺の人生の転機に再び不幸が待っていた。

俺が乗っていた飛行機が、跳んでいる途中に故障が発生した。
急に機体が揺れ出し、そして緊急用の酸素チューブが全席に降りてきた。
体に伝わる無重力感が、飛行機の落下を教えてくれた。

俺は死ぬんだな。

死ぬ直前になって俺は自分の気持ちを改めて知った。

死ぬときに見る走馬灯。どのシーンにも美雪がいた。
泣き笑い怒る君の顔。そのすべてが俺の原動力になっていた。

どうしようもなくあいつの事が好きだ。

もっと、素直に自分の気持ちを受け止めて、美雪の気持ちを返せたら
本当によかったのに。

はは、今更後悔してやがる。笑えないな・・・・


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