暁 〜小説投稿サイト〜
とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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俺たちは部屋に戻ってパジャマに着替えたが、いざ眠ろうとすると昼間の事を
意識して布団に入るのを互いに躊躇していた。

まあ、子供同士だからエッチなことはしないし、するつもりも全くない。
でも好き合った人と改めて解るとね・・・恥ずかしんだよな。

互いに布団の上で座って何もできずにいると、扉が開かれて琴ちゃんが入ってきた。

「信乃にーちゃん・・・雪ねーちゃん・・・・一緒にねむろう・・・」

眠そうな目をこすり、というよりもこの部屋に来たのが寝ぼけてると思うほどの状態で
琴ちゃんは入ってきた。

「そうだね・・・ん♪ 明日になったら私達は帰っちゃうから、一緒に寝よう♪」

琴ちゃんは俺たちの間に寝た。その時に右手で俺のパジャマを、
左手で美雪のパジャマを掴んだから3人がくっついて眠ることになった。

眠る前にふと、美雪の顔を見た。偶然にも目が合ったが、さっきまでの
変な意識は感じないし、美雪もそんな反応はなかった。

代わりにいつもの笑顔を返してくれた。

そうだな。前々から好きだったわけだし、何かが特別に変わるわけでもない。
俺も意識しないで、自然な気持ちで美雪と生きていけばいいんだよな。

そう考えると心が軽くなり、すぐに眠りについた。




旅行の最終日

俺は眠っているときに、フラッシュのような光を感じて目を覚ました。
起きてみると、鈴姉がカメラを持って部屋にいた。どうやら3人の寝ている姿を
撮られたらしい。少し恥ずかしかったけど良い記念になると思って写真を貰った。

最終日は教授と開発チームの人達と空港で合流、鈴姉たちも見送りに来てくれた。

「美琴ちゃんが学園都市に来たらよろしくね」

「もちろん。何て言ったって家族同然でしょ?」

「鈴姉ちゃんも、許可さえ取れば学園都市にたまに来ることが出来ますよ♪
 そのときはおいしいご飯を4人で食べよう♪」

「そうね、楽しみにしているわ」

「信乃、美雪ちゃん、そろそろ出発だぞ」

教授に言われて俺たちは荷物を持って出発ゲートに向かう。

「鈴姉、琴ちゃん、それじゃまた」「お元気で♪」

「体には気をつけるのよ」「またね〜!」

短い別れの挨拶だったけど、次に再開できると思っていたから寂しくはなかった。



学園都市に戻ってきた後、俺たち2人には大きな変化はなかった。
いつも通り美雪がくっついてきて、俺がそれを恥ずかしがって逃げて。
でも前よりは強い拒否はしなかった。



来学期

予定通り琴ちゃんが学園都市に来た。初めての一人暮らしで家事などに
問題があったが、最初の数ヶ月は3人で生活して家事や料理を教えたりした。
翌月から本当に一人暮らしを始めたが、週に2、3
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