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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
幕間
Trick-04_初めては信乃からやって欲しい
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・・・」

なんで上から目線なんだよ。ってかさっきまで緊張していた俺がバカみたいだな。

「さっさと朝飯食って行くぞ」

「ほぉ〜い♪」

一緒に朝食を作り、待ち合わせの研究所へと2人で向かった。





発表が無事終わり、俺たち2人はロビーの一角で美雪とジュースで一服していた。

俺は発表には参加しないけど、開発チームの一員として会場には来ていた。
でも学園都市外に出た目的の半分は小旅行であり、1日目の講演を終えれば
残りの3日は自由行動。それで教授に誘われて美雪も一緒に行くことになった。

「ふぅ〜」

「信乃、お疲れ♪」

「俺は会場に居ただけだよ」

自分が発表しなくても、自分が関わった発表がどう評価されるかを考えると、
会場にいる間はずっと緊張していた。

「評価が良くて安心した。ラム・ジェット理論が完成して、強度の面を含めて
 安全を確保できれば、物理学者としては仕事は終わりだ」

「完成すればA・Tに専念できるね♪」

「だな。それに教授にも恩返しができる」

A・Tの事を知っているのは美雪と俺の2人だけだ。

教授には以前に設計図を見られたけど、モーター付きローラーブレードとして
誤魔化した。

そして美雪には前世の話を含めて全て話した。
全てといっても、内容が多すぎるから話が抜けている部分もあるけど。
それでも俺がA・Tに憧れているのを理解し、そして応援してくれている。

いつか美雪と一緒に跳んでみたいな。

2人でそんなことを雑談していたら、自販機の前にいる女の子が目についた。
茶色の綺麗な髪を肩まで伸ばし、頭の上でピョコンと1つ立っている。

「信乃、あれ・・・」

「うん。

 君、どうしたの?」

近寄って話しかけると

「ゲコ太・・・」

女の子が消えそうな声で呟いた。目線の先を見ると、自動販売機の最上段の飲み物に
カエルのキャラクターのラベルが描かれたジュースがある。

一応、並べられている数台の自動販売機の全てを見て確認してみたが、
『ゲコ太』という名前に当てはまりそうな缶はこれしかない。

あんまりかわいくないキャラクターだな・・・少しだけ趣味を疑うぞ?

「このカエルが欲しいのかな?」

「うん」

「それじゃ、代わりに押してあげるよ」

女の子が動かなかったのは、自動販売機の最上段にあるから。
小さい子だからボタンに手が届かなかったみたいだ。

俺が代わりに押してあげると、女の子はすぐに取り出し口に手を入れて
目的のものを手に持った。

「ありがとう!」

「どういたしまして」

「よかったね♪」

「わたしは御坂美琴! お兄ちゃん達は?」


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