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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十七話 高度30,000mの戦い@
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います。いいわね、宮藤さん?」
「あ、はい! 頑張ります!!」

 確かに宮藤のシールドは他に類を見ないほど堅固なものだ。ミーナの采配にも不自然な点は見当たらない。しかし、理解と納得は別物と見え、エイラはこの采配に大層不満があるようだった。

「では、以上の割り振りで作戦に臨んでもらう。作戦の実行は明後日の早朝だ。攻撃隊の宮藤、サーニャ両名は、魔法力温存のため登場割から外す。もちろん夜間哨戒もなしだ。沖田、サーニャの代わりを頼めるか?」
「了解です。任せてください」
「その意気だ。では、これでブリーフィングを終了する。夜遅くに呼び出して済まなかったな。作戦までは各自訓練も最小限にし、十分に英気を養ってくれ。以上だ」

 坂本がそう言って締めくくると、三々五々、それぞれの部屋に戻っていく。
 今夜の夜間哨戒はなくていいと告げられた和音もまた、部屋に戻って就寝する気でいた。
 ……なのだが。

(エイラさん、大丈夫かな……)

 談話室を去る間際、そっと肩越しに振り返ると、そこにはすっかり落ち込んで意気消沈しているエイラの姿があった。未来予知による絶対無敵の回避能力。その才能が仇になるなど、いったい誰が想像しただろう。
 あまりの落ち込み様に声をかけることすら躊躇われた和音は、一抹の不安を残したまま、談話室をあとにしたのだった。

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