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ストライクウィッチーズ1995〜時を越えた出会い〜
第十七話 高度30,000mの戦い@
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るべき人々が背後にいる以上、たとえどれほど困難な道であろうとも、成し遂げなくてはならないのだ。

「概要は以上だ。次に、攻撃隊の選抜と、各員の役割分担を行いたい」

 掛図を仕舞うミーナを手伝いながら坂本が言うと、真っ先にバルクホルンが手を挙げた。

「攻撃隊にはわたしが参加しよう。この作戦は生半可な難度ではない。経験の豊富なわたしが行くべきだ」
「いいえ、貴方は打ち上げ隊に回ってもらうわ、トゥルーデ」
「なに? どういう事なんだミーナ」

 気色ばむバルクホルンに向けてミーナは諭すように言った。

「たしかに、経験豊富なウィッチを攻撃隊に当てる方法もあるわ。でも、今回の作戦に必要なのは、広範囲かつ遠距離に対して強力な火力を持ち、かつ敵ネウロイのコアをきわめて精密に探知し狙い打てる人間なの」
「……ということは、まさか!?」

 目を見開いたのはバルクホルンだけではなかった。こういう言い方をされれば、501の部隊員であれば誰だって気がつくだろう。ミーナが誰を指名しているのかを。

「その通りよ。攻撃隊にはサーニャさんに入ってもらいます」
「わ、わたしが攻撃を担当するのですか……?」
「そうよ。今回の作戦では、サーニャさんの索敵能力と攻撃力が必要不可欠だわ」
「加えて、地上との交信の問題もある。お前の固有魔法でもなければ、満足な通信はできないだろうからな。地上へ帰還する際にもサーニャの魔導針が必要だ」

 どうやらこの件については既にミーナと坂本の間である程度人選が決まっているらしい。
 打ち上げ班についても、確認の意見を聞きつつ手際よく役割を振り分けていった。

「沖田、お前は第二次打ち上げ隊だ。ユニットは紫電改を使え。いいな?」
「はい。了解しました、坂本少佐」

 どうやらF-15の出番はなさそうだと和音がホッと胸をなでおろした時、バンッ っと机を叩く音が聞こえてきた。何事かと振り返ると、そこには烈火の如く怒るエイラの姿があった。

「なんでダヨ!! サーニャが行くならわたしだってついていくゾ!!」
「無理よ。だって貴女、実戦でシールドを使ったことがないのでしょう?」
「だったら練習すればいいじゃないカ!」
「この作戦には針の先ほどの狂いも許されないの。これは命令よ、ユーティライネン中尉」
「だ、だって……!!」

 揉めていたのはエイラとミーナだった。
 攻撃隊のサーニャを守るべく、楯となるべきウィッチが必要だと告げられた時、真っ先に立候補したのはエイラだった。しかし、未来予知によってこれまで攻撃を回避することに傾倒し、実戦でのシールド展開に不安があることを指摘され、ミーナに打ち上げ班に回されたのだ。

「攻撃隊にはサーニャさんと、シールド能力に定評のある宮藤さんに入ってもら
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