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『もしも門が1941年の大日本帝国に開いたら……』
第三十四話
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鋭揃い。異世界の軍など相手ではない」
ヘルマンはそう言って笑い、軍の出撃準備を命令した。
アルヌス戦役から帰還した将は出撃に反対したが、ヘルマンはそれを捩じ伏せて約五万の兵力で国境線へと向かったのである。
一方、エルベ藩王国攻略部隊は国境付近の貴族達と会合を重ねて兵力を加えた。(それでも約七千名ほどしかいない)
デュランとの会合で国境付近の貴族達は全てデュラン側に寝返ったのだ。
「ヘルマンが此処へ来るとしたら二日か三日じゃな」
「それまでには陣地構築も完了しています。航空部隊から航空偵察をしてもらい戦力を把握しませんと」
デュランと狭間少将は天幕でそう話していた。そして九八式直協からの偵察報告が舞い込んできた。
「……兵力はかなりの多めですな」
「それでも君らなら勝てるだろう?」
「……無茶言わんで下さい」
デュランの言葉に狭間少将は溜め息を吐いた。狭間少将は全軍に警戒態勢を発令した。
二日後、エルベ藩王国軍はブルクドルフ領に侵攻した。
「敵エルベ軍来ますッ!!」
「砲撃用意ッ!!」
野砲隊の三八式野砲十二門が榴弾を装填する。
「航空部隊に支援要請を打電せよッ!! 野砲隊は敵エルベ軍が射程に入り次第、砲撃始めェッ!!」
狭間少将はそう叫んだ。そしてエルベ藩王国軍が三八式野砲の最大射程に入った。
「撃ェッ!!」
十二門の三八式野砲が火を噴いた。榴弾は放物線を描きながらエルベ軍に着弾してエルベ軍の兵士を吹き飛ばした。
「陛下ッ!! 敵の攻撃ですッ!!」
「な、何だこの攻撃は……」
三八式野砲の攻撃を見てヘルマンは唖然とする。
「陛下、御指示をッ!!」
「と……突撃だ突撃ッ!! 奴等は少ないんだッ!! 機動力で奴等を潰せッ!!」
ヘルマンは突撃命令を出してエルベ軍は突撃を開始した。
「敵エルベ軍突撃を開始しましたッ!!」
「野砲隊は引き続き砲撃せよッ!! 歩兵砲、大隊砲、連隊砲も砲撃始めェッ!!」
九二式歩兵砲や四一式山砲が砲撃を始める。が、それでもエルベ軍は引かず、戦車中隊も砲撃を始めた。
旧式の八九式中戦車乙や九五式重戦車はとても活躍した。
彼等の戦車砲は榴弾火力はエルベ軍の兵士を殺傷するのには十分過ぎる砲であった。
更に守備陣地からも六.五ミリの三八式歩兵銃や九六式軽機関銃が射撃を始めた。
六.五ミリ弾でもエルベ軍の鎧を貫通する事が出来、エルベ藩の兵士は次々と倒れていくのであった。
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