第九十七話
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さいませんか?」
夏候淵はそう言ってチャイナ服を下からたくしあげて、黒のパンティを脱いだ。
「ちょ、夏候淵ッ!?」
「もう……駄目です。この想いは押さえられません。貴方が三人を妊娠させた時、我慢の限界を越えました。んちゅ……」
「夏候……んちゅ……」
夏候淵は俺の口を塞ぎ、舌を出して俺の口を開けて俺の舌と絡み合う。
何分経ったのか分からない。キスを終えると夏候淵と俺の唾液の橋が離れて崩れた。
「……良いんだな?」
「……はい。曹徳様に全てを捧げます」
そして俺と夏候淵は一つになった。
「……やっちまった……」
翌朝、俺の横には裸の夏候淵がいた。あの後、俺と夏候淵は六回戦まで行為をした。
まぁ……。
「……ん……」
こんな嬉しそうに寝ている夏候淵を見たらどうでも良くなってくるな。
「……曹徳様……」
「ん? 起きたか夏候淵」
太陽の光に夏候淵が目を覚ました。
「……違いますよ曹徳様」
「何が違うんだ夏候淵?」
「……秋蘭で良いです」
それは……。
「……分かった。秋蘭、朝飯でも食べようか」
「はい曹徳様」
「秋蘭こそ違うな……長門で構わない」
「……はい長門様」
秋蘭はそう言って微笑んだのであった。
「……その様子だと上手くいったようね」
「曹操……」
二人で食堂に行くと既に朝食を食べている曹操がいた。
「華琳様、ありがとうございます」
「私は何もしてないわよ?」
曹操はフッと笑った。……右頬に米粒が付いているけどな。
「おめでとうございます夏候淵さん」
「な、七乃……」
そこへ七乃達がやってきた。
「長門さん、私はそこまで意地悪じゃないですよ」
心を読まれた……。
「ハッハッハ、此方は妊娠しておるからな。一歩進んでいるから余裕はあるぞ」
朝から元気な桜花である。多分生まれてくる赤ちゃんは元気一杯だろうな。
「王双様」
「どうした司馬懿?」
そこへ司馬懿がやってきた。
「間者から報告ですが……」
司馬懿はそう言ってチラリと曹操の方へ視線を向けた。
「大丈夫だ司馬懿。曹操達はもう降伏しているから心配は無い」
「いえ、その心配は無いのです」
「なら一体……」
「……蜀軍が魏へと侵攻しました。その数、約五十万です」
『ッ!?』
司馬懿の報告に俺達に衝撃が走り、俺は蜀が荊州から侵攻する気配が無い事に漸く判った。
「……北郷め、火事場泥棒の如く侵攻しやがったな……」
「はい、美羽様は魏軍を含めて招集をかけました」
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