暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン25 捨てられたモノと見捨てられた者
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!ちっ、いいモンスターがいない。キングドラグーンの効果で、ラブラドライドラゴンを守備表示で特殊召喚だ」

 やっぱりパ以下略。幸いにも攻撃力は0のため守備表示での登場だったけど、万丈目のピンチには変わりない。

 ラブラドライドラゴン
チューナー(通常モンスター)
星6/闇属性/ドラゴン族/攻 0/守2400
ラブラドレッセンスと呼ばれる特有の美しい輝きを放つウロコを持ったドラゴン。
そのウロコから生まれる眩い輝きは、見た者の魂を導き、
感情を開放させる力を持つ。
――その光は前世の記憶を辿り、人々を巡り合わせると伝えられる。

「バトル!キングドラグーンでセットモンスターに攻撃、トワイライト・バーン!」

 竜魔人 キングドラグーン 攻2100→??? 守1900(破壊)

「ふはは、これでお前を守るモンスターはいなくなった!」
「まだだ!今破壊されたモンスター、スノーマンイーターの効果発動!ドラゴン族モンスターはキングドラグーンの効果で対象にできないが、魔法使い族のドラゴン・ウィッチは別!ドラゴン・ウィッチを破壊する!」

 スノーマンイーター
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻 0/守1900
このカードがリバースした時、
フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して破壊する。

「やった、僕のモンスターだ!」

 思わず叫んでしまう。そう、あれこそが僕が今朝万丈目に渡したもの。ふと、今朝の会話を思いだした。

(回想)
『万丈目ー、いるー?』
『清明!お前、何をしに来た!ここは選手控え室、立ち入り禁止のはずだ!』
『ゴメンゴメン、思ったより届くのが遅れちゃって。おかげで風邪ひくかと思ったよ』
『届く?遅れる?一体何の話だ』
『はいこれ。どういうことかは言わなくてもわかるよね?』
『このカードたちは……』
『じゃ、場所取りいかなくちゃ。頑張れよー、万丈目』
『万丈目サンダーだ!…………だがまあ、すまないな。礼を言うぞ』
『なーに、気にすんなって。じゃあねー』
(終了)

 という訳で今の万丈目のデッキには、ある5枚のカードが追加で入っている。そのうちの1枚が僕のスノーマンイーターなのだ。なにせゲイル入れたらデッキ枚数がオーバーしちゃって、使わないのにずっと持ってるよりはいっそちゃんと使ってくれる人にあげたほうがいいのかな、と。

「まだ私の場には攻撃宣言していない2体のドラゴンがいる!サファイアドラゴンで攻撃、サファイア・スパーク!」
「相手の直接攻撃宣言時、このカードは手札から特殊召喚できる!BF−熱風のギブリ、召喚!」

 そしてあれが、僕が昨夜ノース校の鎧田に頼んで届けてもらった、サンダー四天王のカードの一枚。さすが鎧田、攻撃力50
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