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遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン25 捨てられたモノと見捨てられた者
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。それによると、自分の場のモンスターを全破壊してその数×300ポイントのダメージを与えるらしい。

『『『そ、そんな〜!』』』

 ………かわいそうな奴ら。

 長作 LP4000→3100

「だが、まだ俺の有利に変わりはない!」
「忘れたのか兄さん、俺はこのターン、まだ通常召喚をしていないことを!カオス・ネクロマンサー召喚!このカードの攻撃力も元々は0だが、自身の効果により俺の墓地のモンスター1体につき300ポイントずつアップする!」

 確かこのデュエルで万丈目が使ったカードはアンノウン・シンクロンにガンバラナイトに速攻のかかし、スノーマンイーターに熱風のギブリにおもちゃ箱とそこから出てきた魂虎に千眼の邪教神、ジェスター・コンフィに破壊竜ガンドラとゼロ・ガードナー、そしておジャマ三兄弟の計14体。ってことはつまり………えーと?

『遅い。4200だな』

 カオス・ネクロマンサー 攻0→4200

「攻撃力4200だと!?」
「これで終わりだ、兄さん!カオス・ネクロマンサーで攻撃、ネクロ・パペットショー!」

 カオス・ネクロマンサー 攻4200→長作(直接攻撃)
 長作 LP3100→0

「万丈目が勝った!」

 そう言って皆で騒いでいると、万丈目がビシッ!と天を指した。

「俺の名は……一!」

 なるほど、例のアレね!いいよ、もちろん呼ぶよ!

「「十!!」」
「「「百!!!」」」
「「「「千!!!!」」」」

 ここでぐっ、と一呼吸おいてから、大きく息を吸い込んで万丈目は声を上げた。

「万丈目……サンダー!!」

 そしてサンダー!サンダー!とその場にいた全員でコールする中、どこか満足げな顔をして万丈目兄弟は静かに立ち去って行った。後日アカデミア買収計画は白紙になり、またほんの少しの間だけ日常生活が戻ってきた。めでたしめでたし。
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