暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン25 捨てられたモノと見捨てられた者
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くなった。次のターンが最後だ!」
「それはどうかな?ドロー!魔の試着部屋を発動、800のライフを払ってデッキのカードを4枚めくり、レベル3以下の通常モンスターを特殊召喚する!一枚目、おジャマ・イエロー!二枚目、おジャマ・グリーン!三枚目、おジャマ・ブラック!四枚目、キャッスル・ゲート………はレベル6の効果モンスターだからデッキに戻す。来い、雑魚ども!」

 万丈目 LP1800→1000

 魔の試着部屋のカーテンが開き、そこからイエロー、グリーン、ブラックの昨日井戸の中でついに再会を果たしたおジャマ3兄弟が飛び出してきた。

『『『どうも〜』』』

 おジャマ・イエロー 攻0
 おジャマ・グリーン 攻0
 おジャマ・ブラック 攻0

「何かと思えば、そんな雑魚モンスターか。3体のモンスターを出したのは褒めてやるが、攻撃表示の壁にもならん雑魚モンスターに私の光り輝くモンスターの攻撃を止められるものか!」
「こいつらを馬鹿にすることは、俺が許さん!確かにこいつらは攻撃力0で、見てくれも性格も間違いなく最悪!だが、俺はこいつらに教えてもらった!」

 はて、なにかあの4人(?)で喋ってたっけ。ゆうべはこっちの部屋にも入ってきた、大量につれてきたカードの精霊とちょっと寝た後でサンダー四天王のカードを乗せた船が到着するまでトランプやったりして遊んでたから、万丈目の部屋で何があったかはよくわかんないけど。

『兄弟のきずなをさ!』
『力を合わせれば!』
『なんだってできるってことを!』

 おお、ずいぶんいい話。そうか、ずいぶん深いことを………

「下には下がいるということを!!こいつらに比べたら俺なんて、全然マシだ!見せてやるぞ、落ちこぼれの意地を!マジックカード発動、おジャマ・デルタハリケーン!!」

 うん、まあ、それで元気になったんならそれでいいと思うんだけどさあ…………なんかなあ。それはともかくとして、一度はずっこけた3体のおジャマが気を取り直して輪になって飛び上がり、ものすごい勢いで回転しながら万丈目兄のドラゴン軍団の周りを取り囲む。するとなぜかドラゴン軍団が苦しみだし、なぜか全員爆発した。どーなってんのこれ。ただ、最後に見せたすっごく嫌そうな顔が印象的だった。

 おジャマ・デルタハリケーン!!
通常魔法
自分フィールド上に「おジャマ・グリーン」「おジャマ・イエロー」
「おジャマ・ブラック」が表側表示で存在する場合に発動する事ができる。
相手フィールド上に存在するカードを全て破壊する。

「馬鹿な!」
「攻撃力0の役目は終わりだ!魔法カード、サンダー・クラッシュ!」

 フィールドに現れたソリッドビジョンのサンダー・クラッシュのカードを見て、おジャマ三兄弟が丁寧に効果の音読を始めた
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