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SAO編−白百合の刃−
SAO40-グーチョキパー
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お、一発」
「決まりね」

 綺麗に一発でグー、チョキ パーに分かれて、明日の攻略する二人一組は三つに分かれることができた。

 ますはグー組。

「実はというとな。オレ、おまえと組みたかったんだ。悪いな、弱い奴とか言って」
「い、いえ、弱いのは事実ですので……」
「そこは自信持って強いとか言えよ」
「す、すみません!」

 てっきり鋼の騎士を貶したり、見下したりするかと思っていたけど普通にそういうこと言えるんだと思ってしまった。
 片手斧はトマホークのように扱い、当たると爆発エフェクトが轟く攻撃型の赤の戦士と、片手槍の矛先を生き物のように伸びてはしなやかに動く、見るからにもタンク型の鋼の騎士。スタイルも性格も反対な二人が組むことになったけど……大丈夫かな? 終始赤の戦士に怯える鋼の騎士が想像つくんだけど。

「…………」
「おい、なに見てんだよバカホワイト」
「いや、そういうことも言えるんだなって……」
「てめぇらはオレをなんだと思ってやがるんだ!!」

 赤の戦士が憤怒する中、狙撃者は笑いを堪えてもがいていた。当然、その狙撃者にも赤の戦士は怒りだした。
 しょうがないんだもん。私達の中では赤の戦士はそう言う気遣いとか言わないんだもん。

 気を取り直して、次にパー組。

「やりー、剛姫と一緒だ」
「ふふっ、狙撃者の投剣の威力と正確、頼りにしています」
「いえいえ、むしろこっちの台詞ですよ」

 短剣を投剣のように投げ、弾丸のような速さと威力を使用する狙撃者と、剣と斧の二刀流、私達六人の中では一番強く、カリスマ性もあって自然とまとめ役となっている剛姫。基本的に剛姫は誰とでも組んでも相性が良い感じに見えてしまう。いや、剛姫が誰であろうと相性にしてくれるのだろう。

 そしてチョキ組は……

「よ、よろしくね」
「決まったから、今日はここで解散させてもらうわ」
「ちょっと、漆黒さん!?」

 私と居合いスキルと抜刀する速さと、『閃光』と対照することから名づけられた漆黒。その漆黒は決まると同時に勝手に解散宣言を口にして、その場から去ってどこかの外へと行ってしまった。

「そうね、漆黒の言う通り今日は解散。明日はペアごとで好きなように行動してもいいわよ。はい、解散」
「お、お疲れ様です」
「鋼の騎士ちゃんをいじめると赤の戦士は恥ずかしい台詞を披露してもらうからね」
「なんで、てめぇから忠告受けなくちゃいけねぇんだよ、オカンか!」

 改めて剛姫が解散宣言を告げると、みんなはこれから二次会をやるかのように私を除いて外へ出て行った。
 …………。
 ……別に、寒いギャグとか言ってないし、空気を読まない発言もしてないのに、なんで……自然にハブられているの?
 
「……寝よ」

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