SAO編−白百合の刃−
SAO40-グーチョキパー
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も、そう言うことを言うと……。
「剛姫、ソロでは駄目なんですか?」
「白の剣士はソロがいいの?」
「それは……」
言えない。剛姫に自分は過去にパーティを死に追いやったことで深い傷跡が痛みだし、恐怖が襲ってくるなんて……言ったところで迷惑をかけるだけだ。他のみんなだって、失っているものがあるはずだ。私だけ否定するのは、和を崩壊するのと同じだ。
私のバカ。向き合うって決めていたのに、これじゃあいつまで経っても前に進めない。
「白の剣士の言い分はわからなくないけど、ソロだとね、危ないのよ。今日のようにモンスターは二人一組でのエンカウント率が高いし、それにスイッチも使ってくるから、一つの差でも大いに危険度は増す。だから最低限でも二人以上、自分を補う人がいなければならないのよ。」
「……そうですね」
そうだ。それでいい。そうじゃないと、私は前に進めない。
「ごめん、剛姫。その案で行こう」
「うん。では、白の剣士が賛成したけど」
「も、問題ありません……」
「オッケーです」
鋼の騎士はおどおどしながら、狙撃者は気楽な感じで賛成をする。漆黒も声は出さなかったが手振りで賛成を表し、剛姫はそれを理解した。
赤の戦士も……。
「やってやるよ」
否定することなく、素直に賛成した。
「あれ〜? 赤の戦士はてっきり否定するかと思ったんだけどな〜?」
「いつまでもバカにすんじゃねぇよ、調子乗り過ぎ野郎。ソロだと危ないことだってわかっているんだよ」
やっぱり赤の戦士は口が悪く、ぶっきらぼうではあるけども、ちゃんと見ているところは見ていて、なおかつ冷静だ。戦闘も爆発的で荒っぽい戦いの中に、冷静さを見せていた。
「全員賛成ね。それぞれのペアだけど、みんないろいろとあることだろうから運で決めましょう」
「くじ引きでもやるんですか?」
「もっと単純な方法よ」
剛姫は右手を前に出し、グー、チョキ パーと手を動かして私達に伝える。
「なるほど、単純ですね」
私も剛姫と同様に右手を前に出す。みんなも同様に片手を前に突き出した。
「あの……かけ声どうしましょうか」
「そんなもん、ジャンケン、ポンでいいだろ」
「ジャン、ケン……ポン……」
「おい、狙撃者。なんで笑っているんだ、ああん? オレは別におかしいこと言っていねぇだろ!」
「どうでもいいから早くして」
「なんだと!」
「赤の戦士、漆黒の言う通りパッパと済まそうよ。もうジャンケン、ポンでいいよ」
「バカホワイトは黙ってろよ!」
「みんな行くわよ。ジャンケン、ポン」
剛姫の掛け声で明日のパートナー・ペアが決まる。気軽に全部任せられないが、ジャンケンによって今日とは違うことになるのは確実だ。
「お
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