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ロックマンX1st魔法少女と蒼き英雄
第一話「ロックマン/ROCKMAN」
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想となのはの行為を重ねてしまい、彼女の握手をためらい、近づけようとした手は引っ込んだ。
「……」
そして、タケルはなのはから目を逸らし、表情を曇らせてしまった。
「あれ?どうしたの?」
首をかしげるなのはにライトは慌ててタケルの事情を説明した。
「ごめんね?タケルは人見知りの激しい子なんだ。だけど、根は優しい子だから仲良くしてあげてね?」
それだけ言うとライトは桃子へ、
「では、私はこれで失礼します。タケルのことをよろしく頼みますね?」
「はい!ライト博士も研究を頑張ってください?」
「ではタケル?私はこれで行くね?何かあったら電話をするんだよ?」
そう言ってライトは彼へ背を向けて玄関から出て行った。タケルはそれを引き止めるかのように手を伸ばしたが、それも叶わずライトの姿は居なくなった。
「あ……!」
タケルはしゅんとなって自分は一人取り残されてしまったかのような虚しさを感じた。しかし、そんな彼の方に桃子が租って手を添えて柔らかに微笑んでくれた。
「大丈夫よ?ここはもうあなたの家なんだから遠慮しないで暮らしてね?」
「うっ…!?」
しかし、桃子の存在に気づいたタケルは驚いて彼女との間合いから離れて怯えだした。と、言うよりも警戒している。
「……!」
タケルは帽子の唾で素顔を隠して、近づこうとはしなかったが、
「少し恥ずかしいのね?いらっしゃい、あなたの部屋へ案内するわ?」
桃子はいつものように優しいまなざしを向けてタケルを連れて二階へ上がった。そこは使っていない個室であり、昔なのはの兄の恭也が使っていた小学生の頃の机やそのときのベッドと家具が並んでいた。
「どうぞ?息子の恭也がタケル君ぐらいの時に使っていた家具類なの」
「……?」
タケルは部屋をもらえると聞いて少し期待していた。しかし、そこは暗くて寂しい部屋でそこで一人過ごすのかと思っていたが、家具などが充実しておりとても快適な部屋になっていた。
「何か必要なものがあったら遠慮なく言ってね?私はお店に居るから」
「……」
すると、タケルは桃子の背をヒトヒト突っついて彼女を振り向かせた。
「あら?どうしたの?」
「……ん」
タケルは口では言えなかったが、帽子の唾で素顔を隠しながら深く頭を下げた。
「いいのよ?お礼だなんて、タケル君も今日から私たちの家族なんだから遠慮なく甘えてちょうだい?」
そう言って桃子は自営業の喫茶店へ出かけに行った。
「……」
一人残ったタケルはそのまま部屋の片隅にうずくまると、リュックから分厚い本を呼び出して、それを開いて読み出した。本は見るからに難しそうな本でもなければ皆がよく知る童話の各エピソードを総集させただけのもの。そして、その本には「グリム童話」というタイトル名が記名されていた。
「……」
彼は本を開くと、し
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