第一話「ロックマン/ROCKMAN」
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トの様子を見に行こう?」
友人二人を別れ、タケルはなのはと共に帰宅した。
「……」
だが、タケルは不安だった。今日自分は学校を相対して、更になのは達に迷惑をかけてしまった。帰ったらなんていわれるんだろう……?きっと、起こられて非難されるんだろうな?そう悲観的に予想していると、
「タケル君、そういえばあの森でフェレットを拾ったときタケル君の手を引っ張って走っちゃったよね?ごめんね、驚いた?」
と、なのはがあの時のことを思い出して軽くわびるが、
「……別に、いいよ」
「え、大丈夫なの?」
「……なのはちゃんなら、平気…かも……」
「そうなんだ……そうなんだ!」
自分を受け入れてくれたかのようになのはは歓喜になってはしゃいだ。
「じゃあ、お友達になれるね!?」
なのははタケルの両手を握ってそう笑い、
「友達……?」
タケルはその一言に首をかしげていた。
その後、二人は家に帰ってきたが、タケルは迷惑をかけたことに反省し、起こられることは覚悟していたが、
「あら、二人ともお帰りなさい?ご飯の用意が出来ているから手を洗って来なさい?」
と、優しく桃子が台所から振り向き、
「お、二人ともお帰り?タケル君、初めての学校はどうだい?」
士郎も相変わらず優しげな雰囲気だった。なのはの兄の恭也も姉の美由紀もいつものように穏やかで明るい。タケルは不安な気持ちが少し和らぎ、手洗いを済ませて苦手な食卓の席へとついた。
食卓でなのはは今日の帰りにフェレットを助けた事を家族へ話し、飼ってもいいかを士郎や桃子にお願いしていた。
「……と、いうわけでそのフェレットさんをしばらく家であずかるわけにはいかないかなぁって?」
「う〜ん……フェレットか?」
と、士郎は腕を組んだ考え込み、なのはは熱心に士郎を見つめると、
「……ところで何だ?フェレットって?」
と、知らずに首をかしげて士郎が尋ねるので、なのはは少しガクッとした。
「イタチの仲間だよ?父さん」
そうなのはの代わりに恭也が説明し、
「ずいぶん前にペットとして人気なんだよ?」
そう美由紀も説明した。
「フェレットって小さい動物でしょ?」
「知っているのか?」
と、士郎の隣に桃子が座り、
「しばらくの間だったらカゴに入れておけて、なのはがちゃんとお世話できるのだったらいいけど?恭也、美由紀、タケル君、三人は?」
桃子は二人に問うと、
「俺は特に依存はないよ?」
「私もっ」
二人から賛成を得て、のこるはタケルだが……?
「タケル君は?」
「……」
するとタケルも帽子越しに頷いて許可したが、そのとき彼はズボンのポケットからあの物質を入れてしまっていることに気づいた。
「あ……」
ポケットを撫でると、あの物質のふくらみを感じた。
こうして三人の同意も得てしばらくの間
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