暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic19そしてこれからを歩いて行こう〜The WorlD〜
[9/16]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
「行こうアリサちゃん、すずかちゃん!」

「ええ!」「うん!」

防波堤から降りて、フェイトちゃん達との待ち合わせ場所、海鳴臨海公園を目指して走る。嬉しかった。フェイトちゃんからそう言ってもらえて。あまりに嬉しすぎて、もっと早くって急いじゃう。走る速度よりもっと早く移動するには・・・「空を飛んで行こう!」簡単な答えだった。

「馬鹿!」「ダメだよ、なのはちゃん!」

けど即座に却下された。しょうがなく走って向かうことに。興奮してるおかげか全然疲れることなく到着。公園内の区画を繋ぐアーチ橋の中央にフェイトちゃん達がすでに待っていた。フェイトちゃんはもちろんアルフさん、付き添いのシャルちゃん、そしてユーノ君にセレネちゃんとエオスちゃん。クロノ君は居ないみたい。ちょっぴり残念です。クロノ君とも挨拶したかったのに。

「フェイトちゃん! シャルちゃん、ユーノ君たちも、お待たせ!」

私たちの名前を呼びながら手を振り返してくれたシャルちゃん達の元まで駆け寄った。

「ううん。わたし達もいま来たところ。じゃあとりあえずフェイト。わたし達は挨拶あとでいいから、あなたの用事を先に済ませちゃいなさい」

「あ、うん。ありがとう」

シャルちゃんがフェイトちゃんにそう言った後、「なのは、アリサ、すずか、後でね」ってウィンク。フェイトちゃんのお礼に続いて、「うん、また後で」私たちはシャルちゃん達に笑顔で返す。そうしてシャルちゃんはユーノ君たちを連れて、近くの休憩所に向かった。
改めてフェイトちゃんと顔を合わせて・・・。お話ししたいことがいっぱいあったのに、こうして面と向かってしまったら胸がいっぱいになっちゃって声が出ない。するとフェイトちゃんが微笑んでくれた。それは今までに見たことがない、温かくて、優しい微笑みで。そんな微笑みを向けてくれたことも嬉しくて、泣いちゃいそうになったけどなんとか耐えて、私も微笑み返す。

「「・・・・」」

「あーもう、ほら。せっかくこうやって会えたんだか、何か言いなさいよ2人とも!」

「「わっ・・・?」」

アリサちゃんがいきなり私とフェイトちゃんの肩に腕を回してきて、「フェイト!」って名前を呼んだ。すずかちゃんはアリサちゃんの突然の行動をちょっと窘めた後、「フェイトちゃん」って微笑みながら名前を呼んだ。私も2人に倣って「フェイトちゃん♪」親愛を籠めて名前を呼ぶ。フェイトちゃんは目をパチクリさせた後、気まずそうに「あの、名前・・・」ポツリと呟いた。

「もしかして・・・憶えてない? あたし達の名前。あんだけ名乗ったのに?」

「あぅ・・・」

アリサちゃんは自分の顔をフェイトちゃんの顔にグッと近づけながら問い質した。にゃはは。ちょっぴり悲しいけど、でもこれから憶えてもらえればそれで問
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ