暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epic19そしてこれからを歩いて行こう〜The WorlD〜
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って風に息を吐くシャルちゃんが。
「「「ええええええええ!?」」」
今さら状況を理解した私たちは叫んだ。そんな私たちに向かってシャルちゃんは言う。
「ねえねえ! ホームステイって感じで誰かの家に住まわせてくれない? 第一希望はなのはの家! ダメかなぁ!?」
「シャルちゃん!? 管理局の仕事どうするの!?」
「有給取って休むよ」
「ホントにそれで良いわけ?」
「大丈〜〜夫♪」
シャルちゃんは自信満々に言ってのけるけど、そんなシャルちゃんの背後に転移の光が。転送されて来たのは「やると思った。ああ、やると思ったさ! けどやってほしくなかったよ!」不機嫌そうなクロノ君だった。
「うげっ、クロノ!」
「うげ、じゃない! 仕事が溜まってるんだ、それをカタしていたから僕は挨拶に来れなかったんだぞ、まったく。それになんだ、有給を取る? 君は有給が取れるほど働いてないだろうが。はぁ。最後の最後まで迷惑をかけたね、なのは、アリサ、すずか。コイツの言ったことは忘れてくれ」
「や〜だ〜。なのは達ともっと一緒に居ぃ〜るぅ〜のぉ〜!」
駄々をこね始めたシャルちゃん。最終的にクロノ君はシャルちゃんをバインドで拘束して地面に転がした。
「それじゃ僕たちも失礼するよ。じゃあ改めて。またいつか会おう」
「むーむーむー!『また会おうね、なのは、アリサ、すずか!』」
こうしてクロノ君とシャルちゃんもアースラに帰って行った。さっきまで騒がしかった私たちの周りも静かになって、波の音と一緒に潮風が私たちを撫でる。しばらく私たちはその場に留まって、思い出に浸る。
「なのは」
「なのはちゃん」
アリサちゃんとすずかちゃんの呼びかけに私は「うん、帰ろうか」頷いて歩き出す。いつかまたフェイトちゃん達と出逢える日に胸を躍らせながら、私たちは日常に戻る。
「あ、そうだ。翠屋に寄ってって♪ お母さんの新作スイーツが今日からなんだ♪」
「そうなんだ。それじゃあお邪魔します♪」
「あー、お土産として翠屋のスイーツを渡せればよかったわね〜」
うぅ、それは確かに悔やまれる。今からでも届けられる方法があればいいんだけど、残念ながら無い。そうして私たちは一路、喫茶・翠屋に向けて出発。臨海公園の並木道を出た。
「きゃっ・・・!」「うわ・・・!」
その時、目の前を横切ろうとしてた人と衝突。私やぶつかっちゃった人も尻餅をついちゃった。
「ちょっと大丈夫!?」
「なのはちゃん、大丈夫!?」
「うん、私は大丈夫。あの、ごめんなさ・・・!」
ぶつかっちゃった人を見て、私はその人――ううん、その子の外見に目を奪われた。綺麗な銀色の長い髪、透き通るような白い肌、左右で色の違う瞳。
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