暁 〜小説投稿サイト〜
私立アインクラッド学園
第二部 文化祭
第6話 妖精郷
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ません……」

 リーファは苦笑すると、俺の肩甲骨の少し上に触れた。

「今触ってるとこから、仮想の骨と筋肉が伸びてると想定して、それを動かすの」

 リーファの声に従い、触れられた辺りに力を込める。俺の背中から、ひぃぃぃんという音が聞こえた。翅が震える音だ。
 刹那。

「どーん」

 というユージオの声と共に、俺の背中が強く押される感覚。

「うわっ!?」

 途端、俺の躰はロケットのように真上へと上昇し──。

「うわあああぁぁぁぁ─────────」

 どことも知れぬ場所へ飛んでいった。

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