第17話
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たのか5本の聖剣が1つになる。
「完成だ。そしてエクスカリバーが一本になった光で、下の術式も完成した。あと十五分程でこの街は崩壊するだろう。解除するにはコカビエルを倒すしか無い」
十五分か。イッセーでは倒しきれんな。今の所は五分の戦いをしているが長引けば経験の少ないイッセーが不利。
「フリード」
「はいな、ボス」
あいつは私の部屋を破壊した神父か。
「陣のエクスカリバーを使え。最後の余興だ。五本の力を得たエクスカリバーで戦ってみせろ」
「へいへい、まーったく、オレのボスは人使いが荒いんだから。でもでも、チョー素敵仕様になったエクスカリバーちゃんを使えるなんて光栄の極み、みたいな!!うへへ、ちょっくら悪魔の首でもチョンパしますかね」
「木場、お前の答えを見せて貰おうか」
「ああ、見ていてくれ」
木場が一歩前に出る。
「バルパー・ガリレイ、僕は『聖剣計画』の生き残りだ。いや、あなたに殺された身だ」
「ほう、あの計画の生き残りか。これは数奇な物だな。こんな極東の島で会う事になるとは。私はな、聖剣が好きなのだよ。それこそ夢に見る程心を躍らせたからなのかなのだろうな。だからこそ、適正が無いと知った時の絶望と言ったら無かったよ。自分で使えない、それなら使える者を人工的に作ろうと思ったのだ。そして君たちのおかげでとうとう私の実験は完成した」
「何を言っているんだ?僕達を失敗作と言って処分したじゃないか」
「聖剣を扱うのに必要な因子がある事に気付いた私は、その因子の数値を調べた。だが、どれもこれもエクスカリバーを扱える数値に満たなかったのだ。そこで思いついたのが『因子だけを抽出し、集める事は出来ないか?』というアイディアだ」
「つまり、あなたは」
「想像の通りだ。持っている者達から、聖なる因子を抜きとり、結晶を作ったのだ。こんな風に」
バルパーが懐から取り出した宝石、それを見て私は顔を顰める。話を聞く限り、無理矢理引き抜いている以上、恨みなどが籠っていてもおかしく無いのだが、その宝石には温かい小宇宙を感じる。
「これによって聖剣使いの研究は飛躍的に向上した。にも拘らず、教会の者は私を異端として排除し、果てには私の研究成果を利用したのだ!!私を断罪したにも関わらずにな。しかし、あのミカエルも被験者から因子を抜き出しても殺してはいない所を見ると、私よりは人道的と言えるか。はっはっはっ」
バルパーは愉快そうに笑い、木場は怒りと憎しみに身体を震わせる。
「バルパー・ガリレイ、自分の研究、自分の欲望の為に、どれだけの命を弄んだんだ」
「そこまで言うなら、これは貴様にくれてやろう。この結晶は貴様の同士達から取った因子から造り出した物だ。環境さえ整えば量産は可能だ
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