第15話
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スが居ると話は変わってしまいますね」
そうなのよね。あの二人が居ればそれだけでどんな戦況でもひっくり返ってしまう。レーティングゲームでも使用制限が施されてしまったけど、それも納得の理由だ。このままでは下僕に頼りっきりになってしまうし、将来イッセーが上級悪魔になって私の元を離れてしまえば、まともに戦えるのかすら怪しい。このままではいけない。もっと私達も強くならないと。
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「殺せーー!!」
「神代と兵藤を殺せ!!」
「何処に行きやがったあの二人は!!」
「被害報告!!」
「弾幕薄いよ、何やってんの!!」
オレと双葉ってこんなに恨まれてたんだな。
「私はどちらかと言えば巻き込まれているだけだ。恨まれてるのはイッセー、お前だけだ。おそらくは天野の一件とオカ研に所属している事だろうな」
「いや、まあそれは分かるんだけど、何で球技大会でサバゲーをやらなくちゃいけないんだよ」
手に持つエアガンを見ながらぼやく。
「一応球遊びだからな。さりげなく小宇宙を使えば躱すのは問題無い。部長からのオーダーだ。『活躍を期待してるわよ』だと、行くぞ。私は北、イッセーは南だ」
「数は双葉の方が多いけど大丈夫か?」
「誰に物を言っているんだ、イッセー。私より自分の心配をしろ。天野に良いところ、見せろよ」
そう言うと同時に双葉は隠れていた女子トイレから飛び出す。
「廊下は制圧した。急げ」
駆け出していく双葉と別れ、オレも南側に向かって走る。全ての男子生徒がオレ達を狙っている訳では無いので所々で撃ち合っているのを見かける。オレはそこに飛び込み支給されたエアガンとナイフで捌いていく。校舎の二階から歓声と怨念の籠った叫びが聞こえてくる。運動場と校舎の1階がオレ達に与えられた戦場で2階より上から女子と戦死した男子が試合を観戦している。
「大分双葉に殺られてるな。あれ、あそこに居るのは木場?」
屋上に木場が一人で空を見上げていた。普段ならあいつが簡単にやられるなんて思わないがここ数日、上の空な状態が続いている。アルバムに写っていた聖剣を見てから、あの調子が続いている。聖剣と木場の間に何があったのかは分からない。だけど、何かの因縁がそこにある。オレは「貰った!!」飛びかかって来た匙のナイフを左手の人差し指と中指で挟み込み、逆に喉元にナイフを這わせる。
「不意をつくなら何処までも消えろ。そこに居るのが自然、そこにあるのが普通。自分を世界の一部に紛れ込ませ同化する。声を出すなどもっての他だ」
「くそ!!何であの兵藤なんかに、兵藤なんかに負けるんだよ!!」
「オレは、誓ったんだ。夕麻ちゃんを守るってな。例え、悪魔
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