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転生者拾いました。
濁り銀
流銀
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『違う出会い方ならあなたを好いたかもしれない。』」
「――――――!」
「これ、カズヤ様のことですよね?」
「……。」
「カズヤ様のことを好きになった。これも運命では?」
「そう、かもしれません。」
「なら……。」

 そうか、ワタシはあの男が好きなのか。運命の針が彼を選んだのか。しかし、

「でもワタシは……行けない。」
「行けない、とは?」
「ワタシの体を縛る鎖、己の意思では……。」
「どこにあるのです!」
「え?」
「その縛(いまし)めです!」

 またも声を荒らげたエリザに怯み、詰め寄る彼女に対応できなかった。

「言えません。いえ、言えないのです。己の口からはこのことを。ワタシより上位の者しか言う権限がありません。どうか理解してください。」
「なら、探すまでです!」
「ちょっ、きゃぁっ!?」

 それにしてもこの女は物事が急すぎる。思い立ったらすぐ行動が身上なのか知らないがいきなりすぎる。
 彼女に身体中を弄られ気持ちいいようなくすぐったいような。

 そして良いように弄ばれてしまった……。
 エリザは大丈夫かと言うがこれのどこが大丈夫に見えるのだろうか。
 ふと、外の爆発音で二人とも居心地の悪さを覚えて前触れもなく自己紹介を始めた。すでにシルバはエリザのことを知っているのでサラッと流して聞いていたが。
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