武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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殺しながら信乃達の近くで止まった。
その動きは間違いなく信乃が使っていたA・Tと同じ。
「お疲れ様」
「僕は疲れるほどのことはしてないけど」
「でもレベル5と戦かったし、少しは疲れただろ?」
「お互いに殺意がない戦いなんて疲れるはずがないだろ」
「ま、否定できないな」
信乃と宗像は軽口を言いあった。
「一体あなたは誰なんですの? あんな激しい戦いをして、
金髪の男の調査をして、そして何より信乃さんと同じA・Tを使ってます。
どういうことなのか説明してくださいませんこと?」
白井が宗像へと問いかけた。
「あぁ、自己紹介がまだだったね。
神理楽高校 2年13組 "宗像 形"(むなかた けい)だ」
「神理楽高校って西折くんと同じ?」
固法が驚いたように言う。
「ああ。信乃の口利きで1年前から入学している。このA・Tもこいつに
作ってもらった」
「やっぱり」
「A・Tを持っている人間なんて信乃にーちゃんの関係者じゃないとありえないわ」
「さっきから言っているA・Tってなんなの?」
納得した御坂と白井にA・Tを見るのも聞くのも初めての固法が聞く。
しかし、その疑問を信乃が遮った。
「後で説明しますし、雑談は後にしてスキルアウトの拘束を先にしましょう。
今度は邪魔する前に」
「そうだな、僕は理事長に連絡する。あいつについての重要な手掛かりがあったし」
「ねえ、さっきから2人で言っている“あいつ”って誰なの?
それだけでも教えてよ」
「それも後で」
御坂の質問もやんわりと断って歩き出したその時に
「やめてくれ! 殺さないでくれ“ハラザキ”!!」
錯乱状態がひどくなり、大声で誰かの名前を呼んだ。
「ハラザキ? ハラザキ!? ハラハラハラハラハザハラザキハラアアアアアアア!?」
奇妙な声を出しながら金髪の男は立ち上がった。
それと同時に顔から鼻血が出ている蛇谷も立ち上がる。
「まだ動けたのかよ、蛇谷」
黒妻が前に出て再び倒そうとした。
それを信乃が手を出して制した。
「黒妻さん、下がってください。彼はもう蛇谷さんじゃないですよ」
「なんだと?」
「ついでに言うとボスの方も意識が完全にない」
「な、何を言ってますの?」
意識がない、それなのに歩いてくる。
信乃と宗像以外は意味が分からなかった。
だが歩いてくる瀕死のはずの2人を見てみると理解できた。
蛇谷は顔面を殴られて気絶した。
鼻が見るからに変形しているから骨が折れているのは間違いない。
金髪の男も右腕に激しい裂傷がある。
歩いてくる今も
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