武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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殺される・・・」
金髪は震えながら後ずさる。
「なら捕まってなよ、ボス」
宗像が無情に言い、
「風紀委員としてあなたを拘束しますの」
白井が逃げてもすぐに攻撃できるように鉄矢を構え、
「抵抗したって無駄よ、こっちにはレベル5とその同じぐらい強い人が
いるんだから!!」
御坂が涙をぬぐいながら好戦的に笑い
「蛇谷も悪いかもしれないが、俺の仲間の人生を狂わせた罪は償ってもらうぜ」
黒妻が怒りを込めて睨み
「その懐のナイフを捨てて観念しなさい」
固法が油断せずに透視能力で見抜き
「年貢の納め時ってやつですか。もう終わりですよ」
信乃が笑った。
「く、くははははははは!捕まえる? 別にかまわないぜ!」
男は急に異常なテンションで笑いだした。
開き直ったのか、追い詰められて壊れたのか全員が考えた。
「だがよ、てめぇらの顔と名前は覚えた!!
何年後だろうと何十年後だろうと、ムショから出た時は覚悟しな!
お前らじゃねぇ、お前らの家族、友人、恋人、子供、全員殺してやる!!
そのあと、恐怖しているてめぇらの顔を拝みながらてめぇらを殺してやる!!!
ギャハハハハハハ!!!!」
「あんた、腐ってるわね」
御坂が怒り、電撃を腕から出し始めたが、宗像が御坂の前に手を出して
止めさせた。
そして一歩前に出て
「ボス、あなたは心の底から悪人だね。
だ か ら コ ロ ス 」
今までとは比にならない程の殺気を出した。
「ひ!?」
金髪の男は腰を抜かして短い悲鳴を上げた。
背中を向けられている御坂達にまでも恐怖を感じさせるほどの殺気を宗像は出す。
さっきまでの往生際の悪い極悪人が一瞬にして蛇に睨まれた蛙となった。
「やだ・・・殺さないでくれ・・・・死にたくない。死にたくない!!」
蛙は立ち上がり逃げだした。偶然にも建物唯一の出入り口には信乃達の方が近い。
御坂が空けた大穴も同じだ。
それを理解しているのか、ただ宗像から逃げたかったのか、入口から逆の
方向に走って逃げ始めた。
「逃がさないわよ!!」
「待ってくれ、僕が決着をつける。
新しく“調律”してから一度も使ってなかったんだ。試運転させてもらう」
御坂を制止して宗像はその場でしゃがみ込んだ。
1秒とせずにすぐさま立ち上がると足には靴から軍用ブーツに変わっていた。
いや、ただのブーツではない。
踵から後ろ上の方へと飛び出た刃物。
曲線を描いた大きな刃物は宗像の腰と同じ高さまで伸びている。
刃物の大きさだけで、戦闘用ではなく殺人用だと分かった。
「待ちなさい!! あんな奴
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