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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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お前あいつと知り合いなのか!?
 俺らの戦いは茶番だったのか!?」

黒妻が驚愕した顔で聞いてきた。

「ええ、ちょっとした知り合いで味方です。でも彼に会ったのは偶然ですよ。
 それに黒妻さんとビックスパイダーとの決着は茶番なんかじゃありません。
 むしろ私達の戦いが茶番以外の何ものでもない、本気で殺しあっていないんですから。

 彼とは戦っている間に情報交換をして色々と作戦を立てたんですよ。

 探し物が見つかったらそれで良しですけど、
 見つからなかったら金髪の男の周りを引き続き調べる必要がある。
 そのために怪しまれないよう勝負に勝つ必要があった。
 こちらも風紀委員として退けない。
 だから俺が死ぬふりをする必要があったんですよ」

「情報交換って戦いの間にやったのか? 俺には全く分からなかったが」

「刀の打ち合いでモールス信号をしてました」

「・・・・あの戦いの中でそんな暇があったのかよ」

黒妻は呆れた顔をした。

首に繋がれた爆弾も作戦であり、嘘である。
背中の傷には、すでに処置がされており、ナイフが刺さっていた証拠となる服の穴から
傷口に包帯を巻いているのが見える。
もちろん、信乃を奥の部屋に連れて行った男は本日2度目の睡眠をさせられている。

「まあいいじゃないですか。それといい加減に離れてよ、琴ちゃん。
 女の子が鼻水を出して泣くのはどうかと思うよ」

信乃は御坂の頭を痛くない程度に軽く叩いた。
ようやく離れた御坂の顔を信乃はハンカチで拭く。

「よかった。信乃にーちゃん、やっぱり死んだふりだったんだね。
 もし違ってたらどうしようかと思ったよ」

「お姉様、信乃さんの死んだふりを気付いてらっしゃいましたの!?」

「勘、に近かったけどね。小さい時に教えてもらったんだけど、嘘をつく合図に
 片目を閉じるのよ。倒れた時も片目を閉じていた。
 それに『本気を出して相手してやる』とか言ってたのに、目が黒のままだったし」

「よく気付いたわね。西折くんが倒れた時の御坂さん反応、芝居とは思えなかったわよ」

固法が呆れたように御坂を見た。
御坂は本当に泣いていた。それは間違いない。

「芝居じゃないですよ。あの時は本当に刺されたと思ったんですから。
 今だって本当に生きていてよかったって思ってるんですよ。

 それに信乃にーちゃんの嘘に気が付いたのは戦っている最中です。
 あいつが時間稼ぎに付き合ってくれって言ったから」

「時間稼ぎですか。わたくしは本気で戦っているように見えましたが・・・

 あれ? お姉様、『目が黒』って言ってませんでしたか?」

「え、あ、今のは忘れて。はははは!」

「「「?」」」

御坂が誤
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