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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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きることが
 あればそれをやることが償いになると思う。でも今はないから大人しく捕まるよ」

「わかりました」

信乃はポケットから1札の手帳のような物を出した。
黒い表紙には何も書かれていない。見た目からそれが何かを判別することができない。

「それは?」

「あなたに償いのチャンスを与えるチケット、のようなものです。
 『昔からやんちゃばかりやっていた俺だけど腕っ節には
  自信がある。こんな取柄で言いなら誰かのために使いたい。
  それが俺を活かしてくれた世界へのお礼にもなると思うから』

 これもあなたが言ったことです。
 この手帳を受け取れば、そのお礼の、償いのチャンスを手に入れることができます」

「!?」

「ただし、途中で逃げることもできません。一種の世界からの呪縛と言ってもいいです。
 本当はこんなことはしたくありませんが、あの時のあなたの表情があまりにも
 真剣だったのを鮮明に覚えています。だからこれを用意しました」

 受け取りますか? 償いと呪縛のチケットを」

「もちろんだ」

以外にも黒妻は即答した。

「ありがとよ信乃。これがなんかわからないけど、この決意を持って刑務所でも
 頑張ってくるよ」

再び固法に両手を出す黒妻。

「は〜、捕まる事だけが償いじゃないって言ったでしょうが・・・。

 これは言い換えればあなたの社会上の罪を無効にするものです。
 中身を見てください」

促されて手帳を開く。それは予定を書き込む手帳ではなかった。


生徒手帳
 神理楽高校 3年
  生徒名 黒妻 綿流


「ようこそ、神理楽(かみりらく)高校へ」




つづく
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