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とある碧空の暴風族(ストームライダー)
武装無能力者集団
Trick30_仲良しさ
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とは氏神理事長に報告して終わりだ」

操想術で作られた空操人形。
人間の脳に掛かっているリミッターをはずされて常人離れした身体能力。
更に痛覚をマヒさせて怯むこともない。

相手にすれば間違いなく手こずる。格闘能力が高い黒妻でも、電撃で攻撃する御坂でもだ。

だが、例え時宮の空操人形と言えど、神理楽(ルール)の精鋭にして
王クラスの暴風族(ストームライダー)が2人いれば、ただの雑魚にすぎなかった。





数十分後、宗像が呼んだ黒服の男たちが蛇谷と金髪の男を連れて行った。
風紀委員として止めるべきだが、前と同じように神理楽高校が関わっているために
余計な口出しはできずに固法と白井は見送ることになった。

黒服達と入れ替わるようにして警備員(アンチスキル)が到着し、
ビックスパイダーを連れて行った。


「終わった終わった。と言っても最後の方は何が何だか分からなかったけどな。
 信乃には文句を言うのか蛇谷を助けて感謝するべきかよくわかんないぜ」

警備員に連れていかれるビックスパイダーを見ながら黒妻は呟いた。
その表情は自身の責任が取る事が出来て晴れ晴れとしている。

逆に固法は俯いていた。
黒妻が言うとおり、最後の方にゴタゴタしたことがあったが、
自分が今からやらなければならないことは変わらない。

それは

「ほら」

黒妻が固法の前に両手を出した。

固法がやらなければならないこと。
それは風紀委員として黒妻の逮捕だ。

「・・・」

「ほら、美偉」

促す黒妻を見て固法は決心をした。

「黒妻 綿流。あなたを暴行傷害の容疑で拘束します」

手錠を黒妻に賭けようとした時

「ちょっと待ってもらえませんか」

信乃が固法を止めた。

「西折くんどうしたの?」

「すみません固法先輩。ですが黒妻さんに聞きたいことがあるんです」

「ん、俺にか?」

「はい。黒妻さんが学園都市の外の病院で入院中に話したことを覚えていますか?

 『黒妻さん、あなたは自分が捕まる事が償いになると思いますか?』」

「そういえばそんなこと話したっけな。ビックスパイダーがもしも自分の知っている
 組織でなくなったら、自分でけりをつけるか言ったときの話の流れで」

「そのとき黒妻さんは
 『ただ捕まる事だけが償いじゃない。自分にできることをすることが本当の償いだと
  俺は思うぜ』って言いました。
 その言葉に偽りはありませんか?」

「どうしたんだ急に? 今はこんなことを話している状況じゃないだろ」

「今聞くべきだから聞いているんです。真剣に応えてください」

「そうだな、あの時と考えは変わらない。捕まるだけじゃなく自分にで
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