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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第28話 バルトとヴィヴィオ、高町家へ行く
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「それじゃあ………みんなお疲れ〜!!」

次の日、はやての号令の元、お昼のバーベキューパーティーがスタートした。

「みんな一杯食べてね!」
「量は沢山あるから遠慮しなくて良いわよ〜!!」

そんなすずかとアリサの言葉を受けて勢いよく料理に食らいつくスバルとエリオ。

「こら、お行儀よく食べなさい!」

一番小さいヴィヴィオに注意され、皆笑いに包まれた。
当の本人達が顔を真っ赤にしながらスピードを落としたのは言うまでもない………










「………」
「何をボーッとしている」
「バルトさん………」

そんなやりとりを遠くから見ていた零治にビールのジョッキを持ったバルトが声をかけてきた。

「大怪我したんだって?情けねえ、油断しているからそうなる」
「ごもっともです」
「寝てなくて良いのか?」
「はい。加奈の治癒魔法と自分の回復力でもう傷は大分良くなりました」

零治は手に持っていた飲み物を飲み、そう答えた。

(大分良くなった………だと?俺は加奈から最低でも1週間かかると言われたんだがな………)

そんな事を思いながら内心で驚くバルト。

「だけどいくら大丈夫だっていっても星達は俺の面倒を見ようとするんですよ………」
「俺に愚痴ってどうする。………ってか短時間でいきなり治ったと言われても心配するのは当たり前だろ」
「そりゃそうですね………」

何となく気まずい雰囲気が2人を包む。
並んで座る2人の空気を感じてか、2人に近づこうとする者は誰も居ない。

「………なあ零治、聞いて良いか?」
「?何をですか?」
「お前は強さって何だと思う?」
「強さ………ですか?」

そう言われて零治は深く考えてみる。

「心の強さでしょうか………」
「心?」
「はい。負けたくない、守りたい、勝ちたい。想いはそれぞれですけど、そのような気持ちや想いの強さが人を強くするんだと思いますよ」
「気持ちねぇ………」
「バルトさんの強さの元もその気持ちから培われたんじゃ無いんですか?」

そんな零治の問いに何も答えられないバルト。

(俺の強さの元か………きっかけはやはりあの事件………だが別にアイツを守りたいからってわけじゃない、不甲斐なかった自分を変えるため強くなろうと………だが俺はいつの間にかそんな事を忘れるほどただ戦いに没頭していた。強くなりたい………元はそこから始まったのに俺はかなり道がずれてしまったな………)

「バルトさん………?」
「ああ悪い、何でもないんだ。じゃあ俺行くな」
「バルトさん!?」

そう言ってさっさと移動するバルト。

『マスター、何故あんな話を?』
「いや、どうしてかな………だけど真剣に悩んでいる様に見えた
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